昨日の続き。
随筆も書き、小説も書いているのは、和巻耿介だけである。
全体にわたって、小説の総ルビが、かえってわずらわしい。
ともあれ、和巻の随筆を見る。「悪女の魅」という題だが、「力」が脱落した、ということだろう。
冒頭で悪女の定義をするのは、他でもいつものことだ。当たり屋、放火魔、などの、悪い事をした女とは違うという。
フランスの小咄が紹介される。夫婦双方が不倫をした関係で、息子の結婚希望相手が、次々と「近親相姦」になってしまうというものである。
さて、ある女が、だんなの仕事の立ち直りのために体を売って金を用意したという話である。
美しい女に抱くイメージが変わってくる、という発想がおもしろい。
明日以降に続く。

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