うちの子ども達はStrings(弦楽団)のメンバーなので、親の私は学区のミュージック・ブースターに入っています。我が家の3人は、ハイスクーラーのブーとフー、そしてミドルスクールのウーも、みんな一つの大きな音楽グループの一員というわけで、要するに学校の音楽授業後援会?って感じかな?音楽を選択しているグループは学校の予算とは別枠でたくさんの資金を作らなくてはなりません。教育の予算は年々カットされ、うちの学区では今回
LevyもTurn downされたので、財政は厳しいのです。
親たちはサポーターであり、パトロンであり、スポンサーです。(あれ?パトロンとスポンサーの違いって?)年度初めには、ブースターのメンバーとして、寄付もします。公演のプログラムなどに、寄付額によるスポンサーとしての貢献度がフルネームで載っちゃったりします。
弦楽団だけでなく、Band(管楽団)やChoir(合唱団)も一緒。普段、我が家は弦楽団にしか関わらず、弦楽団のコンサートにしか行かず、他のメンバーたちが何をしているのか全く知らない状態なのですが、年度初めに募集される「今年度のボランティア一覧」へ書き込むとき、私はどういうわけかうっかり管楽団のLawn Concert(芝生のコンサート、つまり屋外コンサートですね)にサイン・アップしてしまったらしい。
予定表にはLawn Concertとしか書かれていなかったので、特に考えず、「屋外コンサートがあるのね」と思って申し込んだんですが、考えてみれば、数年前に管楽団と一緒に屋外コンサートに参加した弦楽団、太陽が照りつけて楽器に悪いわ、反響板がない屋外では、お互いの音どころか自分の音もろくに聞こえなかったとかで、さんざんだったのです。(まだ歴史も経験も浅いのでいろいろ失敗がある)だから屋外コンサートと言えば当然管楽団の方だったはずなのに、そこまで頭が回らなかった…
まあ、逆に考えれば、ボランティアで働いている間に自分の子どもの演奏を逃す、なんてことがない分ラッキーとも言えますね。
とにかく、こういうふうに、その年度に必要なボランティアを学年の初めにまとめて募ってしまうんです。年に何度か行われるコンサートのセットアップや、ベイクセールやモノ売りなどのFund Raiser(資金集め)、遠足の付き添いなどなど。もちろんMusic Boosterに限らず、普通のクラスでも、クラスパーティのお手伝いとか、○○フェアのお手伝いとか、あるいは校庭のガーデニングとか、日本の学校だったらPTAの役員さんが一手に引き受けて不公平感が残るような仕事も、ほとんどボランティアに分散してしまいます。そして、時間がない人はお金を使う。手伝えない代わりに、この行事の時にはポテトチップスの大袋を寄付してください、この時はコーラが○本必要です、という項目のところにサインして、各自その時、必要な物資を提供するんです。日本のPTAも見習ったらいいのに〜〜〜!…と毎年のようにPTAで苦労していた時代を振り返ったりするのでした。
さて、数週間前にこのコンサートの責任者であるボランティアリーダーのLさんから電話がかかってきました。「Lawn Concertにサインアップしてくれたと思うんだけど、どんな仕事をしてもらえますか?」って。もちろん、正直に「私は英語に自信がないので、申し訳ないけれど、人をまとめたりする責任のある仕事はできません。言葉にハンディキャップがあってもできる仕事はありますか?」と、少々居心地悪く答えたのですが、Lさんにはほんとに気持ちよく、「わかるわ〜、不安よね。大丈夫、それなら会場のセットアップとか、ラッピングとかを手伝ってもらおうと思うんだけど」と言ってもらえました。ほっと一安心。
実は、もう時効になる頃だから書いちゃうけど、以前、子どもが参加していたあるグループで役員を決めることになった時、嫌な思いをしたことがあります。私のところにサインアップ用紙が回ってきた時は、もう「○○を持ってくる」みたいな簡単なものはすべて埋まってしまっていていて、「司会者」とか「責任者(親の会会長!?)」とか、とにかく幼児レベルの英語でなんとかなるような役職なんて残っていなかったたのです。それで、今回と同じように「私にできることがあればやらせてほしいけれど、全体の責任者は無理だと思う」と答えたところ、リーダーのお母さんから「あなたの子どもはこのグループの一員なの?そうじゃないの?」と一行のキツいemailが返ってきて…。結局、役員をしないのならあなたの子はメンバーではいられない、と書かれた規約をよく読め、と言われ、子どもには本当に申し訳なかったけれど、止めさせることになってしまいました。ちょっとトラウマだったんですが、今回はそう言ってもらえて安心しました。
大部分の人は親切で優しいけれど、時々、言葉の不自由な私をあからさまに迷惑扱いする人もいます。それはそれで仕方ないけれど、そのことで子どもに不利益が及んだりするのは辛いものです。
ともあれ、今回は優しいリーダーさんのおかげで気持ちよく仕事ができそう、とちょうど始まった偏頭痛を薬で抑えて出かけてきました。3時間のご奉仕です。
主な仕事は、Fund Raiserの一環として行われるバーベキューの準備。こっちでBBQっていうと、日本のようにみんなでグリルを囲んで焼き肉を食べる…というのではなくて、お父さん達がひたすらハンバーグやソーセージをグリルで焼いて、それをバンズで包んで、ハンバーガーやホットドッグにして食べる…のが主流です。今回はそれに、飲み物はもちろん、リンゴやチップス、プレッツェルにアイスクリーム、クッキーなどなどもバンバン売って売り上げをMusic Boosterに寄付しましょう!というもの。
リーダーのLさんとは初対面でしたが、子ども同士が同じクラスを取っていたり、楽器をやっていたり、共通点が多く、楽しくおしゃべりしながら仕事ができました。しかも、驚いたことに、今回は
準備の万全さに感心。アメリカでいろいろなお手伝いをしてきて、いつもその「行き当たりばったりさ」に驚愕したり感心したりしてきたけれど、こんなことは
初めてです。
きちんとお客さんとスタッフの動線を考えた会場のレイアウト、お客さんを導くための、スクールカラーのバナー付きロープ、テントはもちろん、商品と値段をトラックするためのコンピュータが3台、それに供給するための発電機を積んだトレーラーも準備、更に全商品の写真入り看板にスタッフ向けの商品プライスリスト、おまけにきちんとリサイクル用まで分けられ、きちんとビニール袋をかぶせられたゴミ箱多数まで。カンペキに準備されて、私たちはいつものように右往左往する必要もなく、整然と余裕を持ってセットアップができました。
見直しちゃったよ、アメリカ人!やればできるんだ〜!というか、出来る人は出来るんだ〜!!!完璧な準備のおかげで、予定よりずっと早くセットアップ完了、みんなでおしゃべりする余裕までありました。「見事なオーガナイズで感心しましたっ!」とみんなでリーダーを褒めちぎったんですが、実は彼女、去年初めてこの役を仰せつかったそうなのですが、なんと前年までの記録が全く何もなかったそうで、一体どれくらいの人出が見込めるのか、どんな商品が売れるのか、何もわからず、その結果、必要量の何倍もの飲み物を用意してしまったりして大変だったのだそう。だからその反省を生かして、来年の人が苦労しないように、すべてきちんと記録を残してくれているとか。おお〜、なんだか幼稚園のPTA時代を思い出しました。そうそう、そうやってみんなで夏祭りなんかしたっけね〜。
このリーダーの元でなら、これからも働いちゃうぞ〜、と思いました。Lさんも、私に「もう逃がさないわよ〜」なんて言ってたし(笑)。久々に、「みんなでお仕事」の楽しさを味あわせてもらった感じです。

5年生から12年生までのスクールバンド。ストリングスなんかお話にならないほどの大人数。

楽器を手にした生徒たちが続々とやってきました。

どうですか、この整然とした売り場!…って日本だったら当然かぁ…

お父さん達が焼く肉類をお母さん達が手際よく包んで並べていきました。お父さんの中で率先して働いていたのはもちろん、
教育委員長のドクター・B!

全部飲み物。冷やすための水や氷運びはちょっと大変でした〜。
「ちょっとちょっと、TAMA」…とLさんに手招きされて行ってみると…

「クッキーを包んで売りたいと思って、ビニール袋に入れてみたら全然美味しそうに見えなくなっちゃったの。包まない方がいいと思う?」
・・・っていうか・・・
「この気温じゃチョコレートも溶けるし、包んだ方がいいんじゃないですかねぇ。」と言ったら、「そうねえ、じゃあ、包んでないのを見本として出しておけばいいか。」ということで包む係を任されたのです。
しばらくして「どらどら」と覗きに来たLさん、

「おーまいぐどねーすっ!袋に包んでもこんなに綺麗に見せられるなんて、
信じられないわ!これなら堂々と売れるわね!」
って叫ぶのでかなり恥ずかしかったです。そうか、アメリカ人の中にいれば私も器用な人ってことに…
ならないですかね、やっぱり。
というわけで、気持ちよくお仕事してきました。ピーカンに晴れても蒸し暑くない5月ならではのお天気だったし。
おまけ その1

オットが大ハサミを手に、いざ、ブッシュのトリムに取りかかろうとしたら、ブッシュの中から2つの目がオットを見つめておったとな。

しょうがないよね、多少ブッシュが不格好だってさ。この子達が旅立つまではオットのお仕事、お預けです。っていうか、他のブッシュ刈り込んで。
「家族が目を離した隙にカウンターの上にあった大皿1枚分のお肉平らげて、五月のゲロゲロ事件発生でちよ。今日は胃もたれするからレタスでちね。」
「あー、やだやだ食い意地の張った弟なんて・・・」


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