私にしては珍しいスピードで読み終えた本です。
悪人
吉田修一・著
出版 : 朝日新聞社
非常に話題になった作品のようで
雑誌やTVでの著者のインタビューなどを
チラリチラリと見ているうちに好奇心の虫が湧き上がり
読んでみることにしました。
吉田氏の著書は初めてでしたが
我知らず夢中になって読みふけってしまい
2日で読破。
続きが気になって気になって仕方がなかった!
読んでみて…すごく悲しくなりました。
それぞれの視点で丁寧に人物が描写されている。
だから物語がすごくリアルに感じられ
最後、切なさのあまり呆然としてしまいました。
ちょっとした勢いで歯車が掛け違ってしまっただけなのに
一気に人生が変わってしまうことって確かにあると思う。
世界中にいる人々それぞれに
個人的な思いや経験があって価値観があって
完全な善人がいないように、完全な悪人もいないわけで
善悪が混じり合って人間が出来上がる。
自分も完全には理解できていないのに
ましてや他人を理解するのは非常に困難です。
人々の生きて感じてきた膨大な「想い」…
そんなことに思いを馳せながら読後ため息をつきました。