2004/4/23  22:22

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還  映画感想 〜2007年

さて、映画の感想をば。(いつものように、感想になっていない感想ですが。)

一言で言えば、「偉大な作品」。いや、この1本が偉大な映画というわけじゃなくて、3部作・原作(読んでないけど)・スペシャル延長バージョンのDVD(観てないけど)と、全部合わせて「偉大な作品」なんだと思う。

それじゃこの映画単独での評価はどうよ?と聞かれそうだけど、それには「何で単独で評価する必要があるの?」と言いたい。

この映画に限らず、最近はそういう映画が多くなっていると思う。単独でも楽しめるけど、ちゃんと理解し評価しようと思ったら、シリーズの他の映画はもちろん、(あるなら)原作も、公式サイトやメイキング本の付加情報も、DVDの未公開映像も、ひっくるめて考えないといけないのだ。映画は2時間なり3時間でも、その先には無限の世界が広がっている。

映画に魅力があれば、映画そのものだけで「あー面白かった」と満足する観客と、その先の世界をくまなく旅したい熱心なファンとの両方を獲得する。後者の層の割合はどんどん増えていて、最近のヒット映画はそういうファンをちゃんと視野に入れている。なのに、映画評論というのは今だに「映画をそれだけで観る」視点しか持っていないから、私は前回書いたようなイライラを感じることに…いや、話がそれました。

ええと私は「マスター・アンド・コマンダー」(&その原作)の熱心なファンであり「指輪」シリーズに関してはファンというわけではないのですが(人間何もかもにハマるわけにはいかない)…私には、何かにハマっている時は何を見ても何を読んでも意識がそっちの方へ彷徨って行き、見ているものが頭に入らなってしまう癖があって、だからハマりが頂点に達している間は、もったいないので映画館で別の映画を観るのをなるべく避けたりしているのですが…この映画を観ている間は、「M&C」のことをほとんど思い出しませんでした。それはけっこう凄いことです、私的には。

まわりくどい上にひどい悪文になっていますが、要は「面白かった!」と言いたいわけです。

今回はキャラクターが全員、それぞれの物語の結末を迎えるわけで、それぞれに見せ場があって全体的にはこう…忙しいのですが、個人的に印象に残ったのはピピンとエオウィンでした。

ことにエオウィンは、涙が(文字通り)出るほどかっこよかった。「私は男ではない」というセリフ、今までに映画で聞いたかっこいいセリフのベストテンに入ります。(あとの9個は考えてませんが。…でもとりあえず、「私はマキシマス・デシマス・メリディアス中略今生でも来世でも必ず復讐を果たす」は確実に入るかな。あとマチュリン先生の「大丈夫か?」も。)

ピピンは大活躍でしたね。歌うシーンが特に素敵でした。いい声だ〜(王様の歌声は…イマイチ(笑))

とにかくこの、3本で1本と考えると(そう考えるべきなのですが)、アカデミー賞を「全部」さらったのも許す!と思える出来。それでもやっぱり、できれば1個ぐらいは「M&C」に回して欲しかった気はするけど…監督賞あたりを。(<主要部門かい。)

「指輪物語」と「M&C」、熱狂的ファンを持つ長大な原作を映画化して、原作ファンを納得させ、映画を観た人を原作に引き込んだということでは共通しているけれど、映画化に際してのアプローチはまるっきり対照的なのがおもしろいなあ。…いや、「指輪」の原作読んでないので何とも言えないのですけど。いや今度こそ読みます。読んで出直してきます。

2004/4/22  22:23

「王の帰還」やっと観ました(今回は余談だけ)  映画・俳優一般

遅いよ!と言われそうですが、やっと観て来ましたよ「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」(A)。映画の感想は明日、今回は余談を。

余談その1:こんなに遅くなったのは、「マスター・アンド・コマンダー」が上映されているうちはなるべくそっちを観たいということもあったのですが、最終回が6:20からだったのも大きい。早いってば!どうしろっちゅうの。でも待っていても上映開始時間が遅くなるわけでもないので、今回は仕事をぶっちぎって行ってしまいました。

映画館経営者にお願い:どんなに上映時間が長くても、平日の最終回はせめて7時台からにして下さい。土日集中度が軽減するし、働き者のサラリーマン・ウーマンも映画観る機会が多くなるし、早帰りのOLさんたちは見る前にちゃんと食事する時間ができて、まわりのレストランにも喜ばれると思うのですがいかが?

余談その2:丸の内ピカデリーって、まだ全席指定になってなかったのね。チケットを早めに買えば、待ち時間に買い物や食事ができるあの制度はとてもいいと思う。私は並ぶのが嫌い…いや、並ぶことそのものより、(食べ物屋とかもそうだけど)予約制とか整理券とかいくらでも方法はあるのに、長時間じっと立って待たなければならないという不便を客に強いて平気な経営者の神経が大嫌いなので。(だから「行列のできる店」には行ったことがない。)丸ピカは次の「キルビル2」から全席指定らしいけど、待ち時間の長い「王の帰還」でこそ最大の威力を発揮したと思うのにね。まあとにかく、銀座地区以外の映画館にも広がってほしい制度です。

余談その3:最近、ご存知の理由で予告編を見るのが嫌になり、全席指定をいいことに本編開始直前に映画館入りすることにしていたのですが、今回は久しぶりに予告編を全部見ました。ところがこれが…ほとんど良かったのよね。若い俳優が下手な演技でぎゃーぎゃー叫ぶ邦画の予告編はなかったし(あれは本当に苦痛だ…)洋画の予告編はほとんど本国版そのままみたいで、悪寒のする日本語ナレーションはなかったし。心配されていた「キル・ビルvol2」の予告編も、見たとこ割とまともだった。でもそうなると余計に、「どうして『M&C』だけが…」と、悲しい気分になったりもするのですけれど。

ハリポタ3作目予告のニューバージョンもありました。おわっ、ルーピンせんせのアップが!(見えるのは顔の上半分だけだけど)

2004/4/18  22:11

ハリウッドよ大志を抱け  映画・俳優一般

これは、「マスター・アンド・コマンダー」のレビューで読んだのですが、「近頃のアメリカのティーンは、舞台が今から5年以内、ショッピングモールから5マイル以内の話にしか興味を持たない」と言われているそうです。また映画会社が喜んでそういう映画を作るのは、お金がかからないから。凝ったセットを作らなくてもそのへんでロケできるし、衣装はそのへんで買えるし(どっかの企業がタイアップで貸してくれるかも)、若い俳優はギャラが安いし。大ヒットはしなくても、海外では受けなくても、国内のティーン市場だけですぐ元が取れる。大作映画より、はるかに安全な投資です。

でも、アメリカ映画がそんなんばっかりになってしまったら、われわれ外国の映画ファンはつまんないよ。「社会派のインディペンデント映画」も「良心的な小品佳作」も、そりゃ好きだけど、どーんとお金をかけて、やたら宇宙へ行ったり古代ローマへ行ったりホグワーツやミドルアースへ行ったりしてくれる「ハリウッド映画」もなくちゃ、寂しい。

ハリウッドのビッグ・バジェット娯楽映画っていうと、「中身が空っぽ」とか「商業主義」とか言う人もいるけど、それは違うと思う。ビジネスとしては分が悪いと知りつつ、「ロード・オブ・ザ・リング」や「マスター・アンド・コマンダー」みたいな「危険な賭け」に投資する映画会社の人々は、本当に偉い。(ニューラインシネマなんて、文字通り社運を賭けてたんだろうなあ。)彼らには、その映画の主人公たちと共通する精神を感じる。故郷を離れて指輪を捨てに行くホビットたちや、風だけが動力の船で世界の向こう側を目指す船乗りたちと。いや…「金儲けしたい」という気持ちはあるわけだから、ホビットじゃなくて船乗りの方かな、やっぱり。



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