昨年11月の奈良、この11月の広島、そして先般の栃木と、痛ましい事件
が続いています。
そのことに関連して先日、塾の外にある悪意から塾生や子どもたちをど
う守るのかを考えて、是非とも実行していただきたいと申し上げたばかり
でした。
それが、あろうことか塾の中から、悲惨極まりない事件の加害者と被害
者とを出してしまいました。
無念としか言いようがありません。
こういう事件はしばしば、連続して起こるものです。
再び死者がでるようなことはないにしても、塾生への暴力やセクハラ騒
ぎなどが生じる可能性は、どこの塾にもあると考えておいた方が賢明でし
ょう。
手前勝手なことを言うようですが、そんなことが起こったら小さな塾は
ひとたまりはありません。どんなことをしても防がなければなりません。
もちろんそうはいっても、ではどうすれば防げるのかとなると、私にも
よい知恵はないのが実情です。
ただ、30万人が働く塾現場で、いままでなぜこうした事件が起こらなか
ったのかを考えてみますと、なんとはなくヒントだけは見えてくるような
気がします。
ご承知のとおり塾は客商売です。それゆえに、客から敬遠される『ヘン
なヒト』は居つけない。自然に排除されていく。
つまりは「自然淘汰」と「排除の論理」が恒常的に機能していたからで
はないか、だからこそこうした事件も未然に防げてきたのではないかと私
は考えています。
そこで、塾を経営している皆さんへの提案です。
!) 子どもの声をしっかりと聞く
子どもは動物的な嗅覚を持っています。その嗅覚から発せられた教師に
対するクレームにしっかりと耳を傾ける。
とくに「あの先生、目が怖い」とか「すぐキレル」とか「イヤらしい」
という言葉が出て来たら要注意です。
できるだけ現場に出て子どもと雑談する、子どもたちが書いてくれるア
ンケートをしっかり読む、こういうことが大事なのではないでしょうか。
!) 同僚が受けた印象に注意する
日頃接触の多い同僚の「印象」に注意する。ヒトがなにげなく感じる印
象もバカには出来ません。陰口、悪口と紙一重かもしれませんが、部下と
話す際にはいろいろな噂話にも耳を傾け、そこからえた情報もしっかりと
頭の中に刻み込んでおいてください。
!) 自分の感覚を信じる
ヘンだなと思ったら、自分で確かめる。
なにか引っかかるものがあったら、自分で確認してください。ミーティ
ングの際の言動や日々の雑談の中で、なんらかの信号はキャッチできるは
ずです。
!) 授業からはずす
非常勤の場合、解雇は簡単です。授業からはずすだけでよいわけですか
ら。
授業に穴が空いたら困るとか、学期途中での交代は具合が悪いとか、い
ろいろ難しいことがあるのはわかっています。しかし、少しでも「オカシ
イ…」という違和感のようなものがあったら、即刻授業からはずす勇気を
もってください。君子危うきに近づかず、が賢明です。
こう書いてきて、偏見とか差別とかという踏み込んだ点からいえば、オ
レもかなり危険な、誤解されやすいことをいっているなあ、と思っていま
す。
しかし…、というのが私の率直な意見です。あとはお察しください。