一口に「問題演習」するといっても、その目的は大きく分けて2つあると思います。
1つは、「定義」や「定理」「公式」を知識として習得する、定型的な問題の解法を習得する、といったような意識的に知識を「覚えること」が中心の学習段階と平行して、その獲得した知識を踏まえてその類問に取り組み、問題文を読んで自ら方針を決定し、解答を論理的に展開し結論に導く、という一連のプロセスの経験を積むことにより、覚えた知識を定着させる、というものです。
一言で言い換えるなら「典型問題をスラスラと解けるようになる」ことを目指すということです。
この場合、ある問題パターンに対して数値がちょっと違う程度の類問を数多くこなすことが、目的を達成するための有効な「手段」となるでしょう。
もう一つは「応用問題を解けるようになるには」で言及しているような難問(簡単に受験生が解けないようにするために典型問題とは一見違う問題のように見せかけている場合が多い)に対する取り組み方を身につける、というものです。
これも言い換えるなら、受験生にとって未知の(ように見える)問題に対した時、どのように取り組むのか、ということを研究するということです。
2つ目の、受験生にとって未知の(ように見える)問題に対した時、どのように取り組むのか、ということを研究する「問題演習」においては、実際に手を動かして今まで学んできた知識を駆使して問題が「解けるまで考える」という経験を積むことが重要です。
こういった経験をある程度積んでおくと、(自分にとって)未知の問題に接した時に、どのような手順で解決していくか、ということに関して自分の中に一定の方法論を持つことが出来、模試や本番など緊張が強いられる場面においても冷静に対処することが出来るようになると思います。
こうすることで天下り的に与えられた解答を「理解」することとは、まったく別の次元で数学を「理解」できるわけです。
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