最近読んだ本。
「陽令伝5巻」(北方謙三)--水滸伝全部読んじゃった者としては読まざるを得ないでしょ。水滸伝の続編。北方謙三の歴史ものはほぼ全部読んでいるが、また出てきた。「そりゃどういうこっちゃ」なすごい人達。これまでに走り死ぬ人(走りすぎて死んだ人でなくて、死んでるのに走っている人〜「破軍の星」に登場)や漕ぎ死ぬ人(太平記の水軍が出てくる奴のどれかに登場)が出てきて、ほかにも忘れたけどいろいろいた。
陽令伝5巻では、公孫勝と戴宗と燕青が歩きながら話している場面。
周囲からは歩いているようにしか見えないが、馬の疾駆の速さで移動していた
みたいな表現が出てきた。えっと、浮いてますか?この3人。
続けてさらに北方中国歴史物、「陽家将」の続編「血涙」が会社の近所の本屋に平積みされていた。これには手をつけていなかったのだよな。しかたがないので文庫化されていた「陽家将」を読みさらに続編の「血涙」を読む。こちらは水滸伝に出てくる陽志のご先祖様ご一家のお話。いやもう戦争してばっかり。水滸伝の戦争場面以外は間延びしてるなんて思っている人にはお薦めかも。
こうしたものを読んでいる最中も日経新聞の小説は続いているわけで読み物は北方だらけになって読む頭の中の声がかなりおっさん臭くなる(俺も十分におっさんだけどさ)。この「望郷の道」のストーリー展開だが、かなり早い段階から「台湾編」を予想し見事的中したのであるが、次は「満州勇躍編」「引揚・復興・九州再上陸編」を予想する。。。。満州は無いか。。。
「東京島」(桐野夏生)--いや、これ、ヤバイでしょ。面白すぎ。「グロテスク」でのミロちゃんの変貌ぶりに打ちのめされて、むしろこの小説家かなり好きになった。「やわらかな頬」は悲しすぎる話ですんごかった。んで「東京島」、そういう状況じゃあそうなるだろうけどさ、でも身もフタもないよなあ、な展開のリアルさがすごい!人間って弱くて愚かでたくましいなあ。内容書きません。読んでください。
「時砂の王」(小川一水)--宇宙、タイムマシン、タイムパラドクス、パラレルワールド、SFの本道を堂々と真正面から書いて面白いのが小川一水だ。そんでもって泣けます。天才だな!「導きの星」「第六大陸」「復活の地」と読んできたが、今のところこれが一番好きかも。今は短編集「老ヴォールの惑星」を読みかけ。
「のぼうの城」(和田竜)--本屋のポップで「キャラ立ちすぎ」みたいなことが書いてあって買った。@日本の戦国時代物、んで、A書き方が“神様視点”の物(「当時は今と違って、今の中小企業の社長に例えると〜〜」みたいなサカイヤタ・イチが一番嫌い。ついでにシバリョウタ・ロウも嫌い。対して北方の歴史もんは章ごとに一人称)は読みたくない。@もAの要素もあり、悲壮感しかなさそうな、豊臣勢に各個撃破される城の篭城戦なんて、絶対読みたくなかったが、ポップにひかれてフラフラと買って読んだら、いいじゃないのさ。ポップ作った本屋さん偉い。キャラ立ってるし、こんな爽やかな篭城側の連中初めて見たよ。出てくる主要人物みんな愛しくなる。
全然関係ないけど、昨日のレッドカーペットのジョイマンの
床一面脱脂綿
に思い出し笑い。