2010年サニックス杯決勝。
今年ゆいいつ、フルタイムで観戦できた試合となりました。
対戦は、前橋育英高校vs東海大付属第五高校。
サニックス杯では初めての、「日本の高校チーム」同士の対戦となりました。

(FIFAアンセムが流れる中、FIFAフェアプレー旗に先導されて、国際大会らしいオープニング)
東海大五は、会場グローバルアリーナから直線距離で3キロくらいのところにある地元の高校。サニックス杯には必ず出場し、2005年度には優勝を飾っています。
今回は、ベスト8でU-16日本代表、準決勝では大津高校を下しての決勝戦。
前橋育英は、高校サッカーでは言うまでもない強豪ですが、サニックス杯では初の決勝進出。ベスト8で山梨学院、準決勝でチャンフン高校を破っています。
両チームとも正ユニは黄黒のタテジマ、もし正ユニ同士だったらものすごくわかりにくいんじゃないか、などとアホーな心配をしましたが、当然そういうことにはならず。
黄黒が東海大五、上下白が前育です。

(キックオフに先立つ両キャプテンのあいさつとコイントス。前育のキャプテンはとても体の大きな選手です。メンバー表によれば慎重189cm)
もう一つ、この風景のみどころは審判団。今年のサニックス杯は、AFC(アジアのサッカー連盟)による「フューチャーレフリープログラム」と連携しています(らしい)。
このプログラムは、アジア各協会から選ばれた優秀な若手レフェリー(これをフューチャーレフリーと呼ぶ)がジャッジを担当しつつ研鑽を深める、というものです。
なので、サニックス杯参加チームの参加国を越えて国際色豊かな審判団。右側の女性は、メイン側副審を担当した、中国のヘ・ジンさん(フューチャーレフリーさん)。
実はたまたま私が陣取った席のすぐ隣が、このフューチャーレフリープログラムのみなさんが固まって観戦している席でした。

(参加国は、イラン・シリア・オマーンなど中東の国々や、マレーシア・ヴェトナムなど東南アジアの国々、それにキルギスタンとかからも。お互いのコミュニケーションは英語でした(まあそうだろう)。
いよいよキックオフ。

かなり強い風が左から右に吹いていて、体の大きい前育が風上だったので、東海大五は消耗しそうだな、と思いながら観戦を開始しましたが、初めの数分間は互角の展開。
東海大五の前線の11番の選手が俊足を生かして前育ゴール前を脅かし、最初の決定的な決定機をつかんだのも東海大五でした。

(これが決まらないことがあるんだろうか、と思うような決定機(決まらなかったが))
しかし、まもなく風上の前育が効果的なサイドチェンジから右コーナーキックを得て、一連のプレーのあとゴールを決める

前半5分(くらい) 前橋育英1−0東海大五
(今大会ではゴールの選手の場内アナウンスはなかったので、誰のゴールかはわかりません)
先制された東海大五は、もう一度果敢に攻め上がって決定機を得るがこれも決まらず。
そうこうするうち、前橋育英の左サイドからの攻撃で、ゴールライン際を切れ込む前育選手の動きを東海大五が止められず、そのままゴールチャンスへ。

前半13分(くらい) 前橋育英2−0東海大五
2点差を得たことで前橋育英はのびのびと「自分たちのサッカー」を始めた感じを受けました。
体の大きさも少しまさり(10番キャプテンの選手についてはかなりまさり)、足下の技術もだいぶまさり、展開力も、2点差の余裕もあるのか、落ち着いたサイドチェンジが効果的。
左サイドでは、2点目につながったのと同じタイプの、ゴールライン際の切れ込みからの決定機、右ではサイドチェンジのボールがフリーで16番の選手にわたることしばしば。
東海大五も、中盤の競り合いでがんばり、俊足の11番が裏を取る形でコーナーキックのチャンスなどを得ますが、序盤に2回おとずれたほどの決定機まではつながらず。
点差は動かないものの、「前育の試合だな」という印象で前半を終わる。
後半、東海大五が風上になったものの、この頃から、晴れていた空に雲が出始めるとともに、前半ずっと吹き続けていた左から右への強風が不安定になり、風上風下があまり影響しない気候環境になってきました。

(後半キックオフ)
後半開始時、東海大五は選手交代で局面の転換をこころみ(と思う)、後半開始早々にアグレッシブな反撃で、前橋育英ゴールをおびやかします。

けれども、風下だった前半の戦いで、点差は(2−0のあとは)動かなかったものの、体力的にかなり苦しくなっていたのかなあと思います。
東海大五の選手がボールを持つと、前育の選手が二人で挟んでボールを奪う構えに入るが、東海大五側はボールホルダーへのサポートができない、という感じが目立つようになったなと思っていると…

後半6分(くらい) 前橋育英3−0東海大五
(右サイドのゴールライン際のドリブルを止められずゴール前まで持ち込んでのシュートだったと思う)

後半13分(くらい) 前橋育英4−0東海大五
(中央からキレイなパスがスルーパスぎみに10番の大きなキャプテンに通って、ゴール前で決定機が生まれたと思う)
前半と同じくらいの時間帯にさらに2点が追加され、試合のゆくえはほぼ決まってしまいました。

東海大五は、それでもがんばって食い下がろうとしますが、試合は全体として前橋育英ペース。1対3くらいで囲まれてもリフティングでほんろうしたり、二人でボール保持している相手から一人でボールを奪ったり、「技術の差」が見せつけられるシーンも増えてきます。

後半30分(くらい) だめ押しめいた得点。
前橋育英5−0東海大五
とうとう集中が切れてしまったのか、立て続けのカウンターで

後半33分(くらい) 前橋育英6−0東海大五
残り時間もわずかになり(この試合は40分ハーフ)、会場全体が、東海大五にせめて一矢報いてもらいたい、という雰囲気になってきます。
スタンドからも、地元東海大五の選手のお母さんらしい女性の声が、「いけいけ!」「取られたら取り返すっ!」と、ワンプレーごとに声援し、はっぱをかける。
試合終了間際になって、スタジアムの雰囲気が実を結びます。東海大五の選手が前橋育英ゴール前にドリブルで持ち込んで倒されて、PK獲得。これを決めて

後半39分(くらい) 前橋育英6−1東海大五
まもなく2分間のロスタイムを経て、試合終了。
2010年サニックス杯の優勝は、前橋育英高校となりました。
試合終了後、ただちに表彰式。
今年はスタンドではなく、グラウンドでの表彰となりました。

表彰式風景。ちなみに手前を歩いているのは、サニックス杯に初参加してくれたセレッソ大阪ユースの選手たちです。
表彰は、優勝(サニックス杯)前橋育英高校
準優勝 東海大学付属第五高校
三位 韓国チャンフン高校
グローバルアリーナ杯 南オーストラリアユース
のほか、グッドマナー賞は鹿児島実業が三連覇(?)
あと、今年からの副賞として、優勝チームと準優勝チームには、「有田焼のメダル」が、優勝チームの全選手と準優勝チームのイレブンに授与されました。
(メダルをいっぱいかける必要があるので、今年の表彰式はグラウンドだったらしい)

(優勝メダルをかけた、前橋育英の選手たち。優勝おめでとう(^-^))

(準優勝メダルをかけた、東海大五の選手たち。決勝戦はワンサイドになってしまいましたが、ここしばらく低調だった地元勢として久しぶりに決勝進出で盛り上げてくれました)
表彰式に引き続き、九州サッカー協会の会長さん(たぶん)からの講評があり、サニックス杯はすべての日程を終了しました。

(講評を聞く選手たちとメインスタンド)
MCさんの言葉は「来年もまたお会いしましょう」と締めくくられていました。
毎年、どうなるかわからないサニックス杯ですが、来年もまたお会いできたらいいですね。(^-^)/

(最後になりましたが、これが今年の看板)

(大会終了後。三分咲きの桜と花曇りの空にサニックス杯の旗)