三陸を訪問(3)  紀行

9月13日午前は北上市内のお客2件を訪問した後、現在は一関市に組み込まれている千厩町のお客と宮城県石巻市のお客を訪問。

千厩のお客の所では、揺れで棚のものが多少落ちたものの大きな被害は無かったそうで一安心。この辺りの地盤は相当の固さが有り、地下に電子線の実験トンネルを造る計画も有るとのことですが、いくら岩盤が強固でも揺れることは揺れるので、次には古くなった建物が危ないかも知れないとおっしゃっていました。

今回の訪問では、岩手県内の移動は全て一般道を利用しました。北海道を除いて最も面積が大きい県内の道路を縦横に走り廻りました。千厩から石巻へも県道と一般国道利用です。北上川沿いに南下しました。盛岡市や北上市の辺りの流れは良く見ましたが、この下流の脇を通るのは初めてです。ここの景色は不思議です。水量の非常に多い流れであるにも関わらず、河原が有って土手が有り、後背地が広がるという場所があまり無い様に見えます。急峻でない広い谷を悠々と流れている感じで、山形県の最上川に似ていると思いました。

大きな被害の有った市街地から少し離れた位置に石巻のお客の店が有り、こちらも印章店です。市街地に在る本店は全滅とのこと。そのお客の場所も1.3mまで漬かって機材等を多く駄目にしたのですが、はんこを求めるお客に応えるため早いうちに営業再開しました。周知の通り石巻は非常に大きな被害に逢い、店に来られるお客が、とにかく誰かに話したいのでしょう、色々と語ってくれるそうです。その内の1つが次の様なことです。

「或る男性が2人の子供を波にさらわれ、来る日も来る日も自宅の周辺の泥を自分で掘っていたそうです。やがて2人の子供を泥の中に見つけたのですが、残念ながら共に亡くなっていました。2人が見つかった時、彼らは手を繋ぎ合っていたそうです。」

そのお客は私と同年齢でとても涙を見せる様な人ではなかったのですが、それを涙ながらに私に話してくれました。仮に復旧復興が勢い良く進んだとしても、心の痛みを鎮めるには相当の時間が掛かるのでしょう。

時刻は既に午後7時を過ぎていました。それから仙台に向かうのですが、ホテルの予約はそれからです。

<続く>



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