2009/10/30
「暗闇の漂流」
天にもいけず地にも這わず
どこにもいけない私の心
かすかに呼びかける声に
耳を傾けようとすると
どこからか騒音がやってきて
また私を暗闇に押し戻す
さまたげているのは迷いの歌
めくらましの陰なる匂い
果ての中の果て
月の中の星
幻の太陽の汗
一体なにを求めているの?
誰の幸せも祈らないなら
いいえ 一度も会わない人のために祈るのなら
それは嘘の偽りの森
現実から目も耳もそむけ
虚構の石を積みたてている
誰から自分を守ろうというの?
身近な人々に石を投げたいの?
泣き声も歌も笑いも聴くのは彼女
海の向こうの住人ではない
誰のために泣こう
誰のために憤る
誰のために花を摘もう
誰のためにお菓子を作ろう
今 ここにいて見渡せる世界が
私のいる場所なんだけれど
手の伸ばし方がわからない
声のあげかたがわからない
見失っている形を
取り戻したいけれど
私は影に吸い込まれそう

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