先日読んだ
「トリツカレ男」はなかなかインパクトの強い、今まで読んできた作品と比べても、ちょっと個性的なものでしたので、いしい氏の他の本も読んでみたくなった私は、早速図書館で予約してみました。
・ポーの話/いしいしんじ・著(新潮社)
ストーリー
太古から岸辺に住みつく「うなぎ女」たちを母として、ポーは生まれた。やがて、稀代の盗人「メリーゴーランド」と知りあい、夜な夜な悪事を働くようになる。だがある夏、500年ぶりの土砂降りが町を襲い−。善と悪、知と痴、清と濁のあわいを描く最高傑作。
すごい話だ!と、興奮し、真っ赤な顔をしながら思いました。これぞ
「物語」というような、誰の真似でもない、イマジネーション溢れる登場人達に(人なのかな?)独特の雰囲気をかもす様々な町。
ああ、凄い!
と、激しく動揺し、誰にも気づかれることなく、オロオロしたりして。ここがこうで、こうだから凄いと思った−という風には言うことが出来ません。私の語彙及び表現力が貧困な故なので、申し訳なく思います。
人間というか、生き物の根源の一つに焦点を当て、それをいしい氏流に、彼独自の方法で、真っ正面からゴリゴリ書いていった作品のように思えました。
話はちょっとわかりにくく、幻想的な向きがありますので、解釈も人それぞれになるかもしれないし、読みにくいという人には全く受け入れられないかもしれない。でも、私は
ガンッ!ときました。しかし、先にも申しましたが、どこがどうで、この本の何が私に衝撃を与えたのか?上手く言い得ることが出来ず、自分自身がもどかしいです。
「トリツカレ男」は随分、読みやすくわかりやすかったのだなあ、と、これを読んでしみじみ思います。いしい氏という人の頭の中には何かが渦巻いているぞ!この本は全体としてどう理解していったらいいのだろう、この部分は何を表しているのだろう?何かの比喩なのだろうか??と、様々考えながら読んだのですが、それでもあまりよく理解することが出来なかった気がします。自分で自分が情けない。
私の中に残ったのは、ただ、すさまじいばかりのインパクト。「この本はすごいから是非読んでみて!」と果てしなく言いにくいのに、読後、ぼーっとしてしまうほど圧倒され、今でも様々な場面を思い出しては余韻に浸っています。
絶対、万人受けはしないと思うし、嫌いな人はすごく嫌いかもしれない−その理由も決してわからないではない。でも、私にとってこの話は、ずーっと心に残っていくだろうな〜とじんわり思っております。この本に出会えて嬉しいです。
“うなぎ女”とは!?
視覚的に見てみたいなあ。
私の想像したものとどう違うのか!とか(^^ゞ