先日読んだ「ぼくの・稲荷山戦記」の作者である、
たつみや章さんの物語を読みました。知らないで読んだのですが、これは
シリーズの第一作にあたるようです。
・月神の統べる森で/たつみや章著(講談社)
ストーリー
海からきたヒメカの民に襲われたムラの人々は流亡の旅に出た。途中、ムラの若き長アテルイと巫者シクイルケは、翡翠色の目をもつ少年ポイシュマと運命的な出会いをする。縄文時代を舞台に人々の愛と闘争を描くファンタジー。
歴史に疎いのでよくわからないのですが、縄文時代から弥生時代に移行していく頃の物語らしい。前回の「ぼくの〜」もファンタジー要素の強い作品でしたが、今回の方がより幻想的雰囲気が漂います。ひとえに表紙及び挿画を担当する東逸子さんのイメージを私がそのまま頭の中に思い描いてしまっているからだ−という気もしますが(^-^;最近の児童書はこんなテーマのものもあるのか!とひたすら感嘆してしまいました。
とても、いい作品だと思います。自然の中に様々な神を見て、それに感謝しつつ、暮らしていく。必要以上のものは狩らず、食べるときも狩猟に出る時も、それを自分に与えてくれるモノ自身に感謝しながら生きる主人公たちの姿がとてもまぶしかった。
山の神、川の神、フクロウの神など様々な神が出てくるのですが、それをこの作品では『カムイ』と称します。カムイと言えばアイヌです。アイヌ文化にはとても興味がありながらも、今までちゃんと調べたことがなかった。これを機会に時間を作って文献を当たってみようかな〜と考えております。確かうちに、以前ネットの古本屋で購入してほっぽりっ放しのアイヌの民話を集めた小冊子があったハズ!
少年ポイシュマが父親に許しを得、やっと大人の仲間入りをするべく張り切って狩りに向かい、父親が指定した通りの獲物を得る場面では、ちょっと先の予想が出来、それ故に涙がバーッと流れるのを禁じ得ませんでした。(TE氏に気付かれないように一生懸命鼻すすった私

年々涙もろくなってしまっています(=_=;)
続きはもちろん読むつもりです!


今からとても楽しみ(*^^*)違う宗教及び文化を持つ人間同士の摩擦は、未だに世界各地で起こっていることでもありますし、児童文学でこういう骨太のものがあると知ってとても嬉しいです。
血縁者に
「三輪明宏の本じゃないの!?ホントに?」
と言われた表紙…(-_-;
東逸子さんのイラスト、幻想的で好きです。
夢枕獏の「上限の月を食べる獅子」の表紙は
素晴らしかったなあ!(文庫ではなくハード版のね)