最近、
田邊剛氏の描かれる
「累(かさね)−三遊亭円朝「真景累ケ淵」より」というコミック1巻を読みました。
わたくし、日本の怪談とかすごく好きなので(要因の大きな一つは故・杉浦日向子さんの傑作「百物語」に因るところが大きいかと)知らない漫画家さんだし、面白いかワカラナイし、随分どうしようか迷ったのですが、ある日本屋に行ったら2巻が出ているじゃないですか。その瞬間ひゃーっと、ついついっと、購入してしまった次第です。とうとう買っちゃった。
これがですね、表紙がメチャ怖いのです…。
怖いでしょ?
ドキドキしながらページを開いてみると…中身は劇画調。「刃」で慣れているのでその点は全然平気だーと思いながら読み進めました。
時折怖い。
絵が、表情が、佇まいが
しずしずと怖い。
そして女の人の悋気が大きな固まりとなって、静かに静かに積もっていく姿がゾッと怖い。
深閑とした怖さにおののきながら、ページを閉じました。
一人で読んでもつまらないので、最近薦めれば何でも読み砕いてくれるTE氏に読んで貰い「…。」と二人で日本の怪談に酔いました。
さて、2巻、どうしよう。
変なところで「つづく」になっているので、非常に気になるのですが、どうしよう。毎月本買いすぎだしィ、これ以上増やすにしても、表紙怖いし、内容怖いし、ウロウロぐるぐる逡巡しております。
同時期に戸梶圭太氏のカオス・シティ江戸を舞台にした小説「アウト・オブ・チャンバラ」を読んでいて、混じらないだろう全然違うだろう、なんなんだこの時代小説は!?という「アウト・オブ〜」の一遍があろうことか「累」に混じった。何故混じる…これとこれが混じるなんて、オカシイ!
以前、あさのあつこ氏の「夜叉桜」と佐伯泰英氏の「居眠り磐根シリーズ」と松本大洋氏の「竹光侍」を同時期に読んだら(「夜叉桜」はハード・カバーなので自宅で。佐伯氏のは文庫なので持歩きに。「竹光侍」はコミック大判なのでリラックスしたい時息抜きに−という具合に(^^;ゞ)見事に色々フラッシュ・バックして頭の中が「?」でいっぱいになりました。でも、それよりも「累」と「アウト・オブ・チャンバラ」が混じるという自体はマズいと思います。
「アウト・オブ・チャンバラ」戸梶圭太・著
戸梶さんは壊れ加減が清々しい−という噂を聞いていましたが、確かに天晴れ!な感じでした(T_T)エロ・グロ・ナンセンスな世界で、一般女子を波のように引かせる内容。でもね、不思議と読後感が悪く感じないんです。ハチャメチャで馬鹿らしくて「ついていけないー」と思いつつ、明るいんです、根本が。何より自らが指名したという挿絵がいい!POPで愛嬌があって、とても可愛らしいんです。これが違う人だったら、随分印象も変わっていたかも。初めての戸梶作品でしたが、アクしかないような風合いにノック・ダウンしちゃったかも(^^;ゞということで、また今度氏の作品、何か借りて読もうっと☆☆
季節は冬に向かっていく最中、怪談もないよなーと思いつつ、非常に2巻が気になっております。あとはタイミングを待つばかり。