会社のoka君に時々「最近のお薦めは何かありますかー?」と本のことを聞かれます。マニアックに薦めるのですが、そういう本に限り図書館の予約が沢山過ぎて(oka君も最近図書館を使っているので)「今読みたいから…」と首を横に振られることしばしば。そんなoka君、最近よくエッセイを読むという。誰のエッセイを読んだの?と聞いたら「三谷幸喜のエッセイを何冊か」とのこと。「面白い?」との問いに「…何冊も読んだんで〜…もう、三谷幸喜のことはこれ以上知りたくないっていう感じです。」と神妙な顔をして答える。その答え、ツボに入っちゃったよ
私の最近読んだ、ねじくれたミステリ
モザイク事件帳
小林泰三・著
出版 : 東京創元社
小林氏と言えば「玩具修理者」!と思う程
先の作品にはインパクトを覚えました。
こういうホラーは好き!
「玩具修理者」に気を良くした私は
「密室・殺人」などハードカバーでガッチリ揃えつつ
ハッと気付けば我が家の混沌とする
本の海の中にのまれてしまって今いずこ!
山積みの本を前に呆然とします。
今更ですが、これ読む前に
「密室・殺人」読んでおけば良かったなあ!
と大後悔してしまった。
そう、この「モザイク〜」には「密室〜」の登場人物が
妙な具合にリンクしているのです。
他にも短編の中からチョコッとリンクしている人物などいて
数年前に読んだ身としては記憶をたぐるの大変でした。
変なミステリー集!というのが率直な感想で
私はこのようなバカミス?や個性しかない登場人物と
意地の悪い展開が、普通のミステリーより好きなので
読んでて本当に楽しかった!
「本気で言ってるの!?」
というようなボタンの掛け違えのようなズレを
登場人物達は真剣に検討し合い
真っ当過ぎる突っ込みも「まあまあ」と軽くいなし
マイペースマイペースに驀進していきます。
アホらしいけどその筋の通し方の偏執的なところが素敵!
小林氏ってこういうの書くんだー!と
以前よりファンになりました。
ああ、こういうのがツボなんだなあ。
ラストの「パン屑ミステリ」?は
メビウスの輪を歩かされているような
戸惑と不安感にゾクリ。
意地悪いんだけど、ブラックじゃないような
登場人物微妙に呑気なような
そんな小林氏の変ミステリー集でした。
文庫化したら欲しい…。