いつも寄る本屋さんにあった表紙がなんだかとても感じ良かったので、よし読んでみるかと思い立ち、それまでそんなに興味があったとはいえない妖怪漫画の第一人者である水木しげる氏の夫人の本を読んでみました。
ゲゲゲの女房
人生は…終わりよければ、すべてよし!!
武良 布枝・著
出版 : 実業之日本社
私は鳥山石燕や歌川国芳の妖怪画を見るのは大好きですが、水木しげる氏の妖怪画や漫画などにはなんとなく縁がなく〜イラスト的にちょっと苦手かな?と思ってきました。(でも、この前まで深夜テレビでやっていた「墓場の鬼太郎」は面白かった!)
それに反して友人hashiはかなり前から氏のことが大好きらしく、妙なグッズを色々持っていたものです(^^;ゞ食玩にしちゃーいかにも大き過ぎるだろう!?というようなオモチャ?を、彼女のおうちに遊びに行った時、目の前で嬉々と組み立て「ほら!すごいでしょ!?」と目を輝かせながら見せてくれたことを懐かしく思い出します。かと思うと「サラリーマン山田ってTEくんに似てるんじゃない!?」などと甚だ失礼なことを申しますので「TE氏はあんなに歯ぁ出てないよ!
似・て・な・い・よ!
」と地団駄を踏んで怒ったことも(^^;ゞ
本書はご本人が殆ど妖怪なのでは?という噂も高い水木しげる氏の奥様の回顧録。驚きました。税理士も「あんた、この収入じゃ人間生きていけないでしょう!隠している収入があるでしょう!?」と詰め寄るほどの赤貧状況下での生活苦は並大抵なものではなく、今でこそ「その頃は大変ではありましたが、今思えば楽しい日々でもありました」とおっしゃいますが、布枝さんでなければとても耐えられたものではなかったような。飄々とおっとりと、いつも水木氏の背中を見守り続けた夫人の目から見た、水木しげるという稀有な漫画家のいち人生に触れ、読む前よりも断然、氏に興味を持ちました!人に歴史ありとはよく言い得た言葉です。
最後の章の夫人と水木氏とのやりとりも本当に素敵で、今までのことが走馬灯のように脳裏をよぎり、心が揺れ思わず視界も歪みました。私も「終わりよければすべてよし!」な人生を歩めたらいいなあと思います。