なんで借りてみようという気になったんだろう??そこのところが今になるとよう分かりませんが、表紙にインパクトを覚えたのは確か。

ほんたにちゃん
本谷有希子・著
出版 : 太田出版
19歳当時に書いた処女小説を
セルフリメイクしたらしい。
すごい自意識過剰な19歳専門学生が主人公で
その「私ってそこらにいる普通の人達とは違うし。
そんなくだらないことには興味ないし。」
という演技をし倒す姿勢とか
本当は「ベーブ」とかがすごく好きなのに
「キューブリックはやっぱりすごいですよね」と
思ってもいないことを言って
自分を大きく(?)見せようという
意味の分からない「見栄」が
端から端まで散りばめられていて
読んでいて非常に、非っ常ーに!
ゲンナリしました。
多少は人間見栄ってあるだろーけどさー
そこまでする人はアホだよ。
こーゆう人、私は嫌いだ。多分。
でも、若い時ってそういう風に
陥りやすいのかな?
自分は身の丈に合った
気楽な生き方しかしてこなかったので
(自分のペースを崩して生きていけないタイプ…)
なんでそこまですり減らして
自分以外の何者かの演技をしないといけないのかなぁ−
とか
実が伴わないソレは
薄っぺらくないかい?とか
あーたの個性って何?独自の持ち味ないの?とか
そこまでしてなりたい理想像がソレ!?
とかなんとか
色々気になり、主人公の気持ちがさっぱり分からず
なんだかなあ〜と思いながら読みました。
自分の世界とかその人らしさとか持ってない人って
私にはあまり魅力的に見えないので…
何でそんな風に自分も他人も偽り
イメージ先行に四苦八苦するのか
その原動力が分からない。
ともあれ、表紙
この表紙の狂乱振りはなかなか迫力ありました。
ホント、この表紙の通り
あああああ゛ー!!!!!!!!!!
という状況に陥る。
その、鬼気迫る
「あたし、頭オカシイ人の振りしてるの?
本当にオカシクなっちゃったの?
どっち!?」
という状況が
よく表れているイラストだと思います。
主人公の女の子の
若さ故の愚かな言動・行動が
あまりにもイタくてイタくて
「オマエほんとに馬っ鹿じゃないの!?」
と思い続けて読んでましたが
文章はなかなか今時に上手い。
ちょっと「乳と卵」の川上氏に似てる?
と、個人的には思った。
もっと、アレから
純文学的ものを抜き去るとこうなるのかな?
とか。
まあ、オロカワイイ物語を読みたいと思ったら
コレをお薦めしますが
(【オロカワイイ】とは
帯にあった言葉を引用)
私は「愚か」はともかく
「かわいい」とは思いませんでしたけどね。
最後の「私は本当は○○になりたかったんだー!」
と気付くくだりはハッとさせられた。
なるほどねぇと思いました。
昔の会社の先輩で80sの巨漢で
「悪い人じゃあないんだけどねー」と
周りの先輩OLに常に言われていた
剛胆な振りして内面ガラスの繊細心臓kudoさんが
(私と血液型も同じで
誕生日が近くてだから同じ蟹座で
それすらもなんだかイヤだっつーのに
折あるごとに
「今日は蟹座サイアクだってー」と
TVの占いが悪い時だけわざわざ報告してくれて
ほんとムカついてました☆)
「俺みたいなタイプは○○にはどうあっても勝てない!
○○無敵!」
と鼻息荒く言っていたのを思い出しました。
kudoさん、元気かなー
時々苛っとしたけど
確かに悪い人じゃあなかったなー
と、ちょっと辛辣にし過ぎた嫌いがありますが
個人的な感想なので
興味を持たれた方は是非読んでみて下さい。
最後のドッタンバッタンの迫力は
まさにまさに表紙の通りでございました。
最初の出会いだったんだけどな
失敗したかなー…