書店の平台を見て、あっなんだろうこれ?とパッと眼を惹きました。装丁が気に入るとどーしても読まずにいられない。題名もイカすし〜と喜々として借りてみた本は奇本でした。
ナイフ投げ師
スティーヴン・ミルハウザー/著
柴田元幸・訳
税込価格 : \2,100 (本体 : \2,000)
出版 : 白水社
6月に行った皆川博子先生の講演会でも
コレについて触れてらして
既に図書館で予約してあったので
ますます読むのが楽しみになりました。
この本は
・ナイフ投げ師
・ある訪問
・夜の姉妹団
・出口
・空飛ぶ絨毯
・新自動人形劇場
・月の光
・協会の夢
・気球飛行、1870年
・パラダイス・パーク
・カスパー・ハウザーは語る
・私たちの町の地下室の下
という12編からなる短編で成り立っています。
最初の「ナイフ投げ師」を読んで
ちょっと独特な言い回しながらも
すごく引き込まれました。
最後に至るまでの緊張感など
ものすっごくドキドキした!
まるでその場にいるようでした。
そして、次の「ある訪問」で
え、ちょっと怖くない?ホラーみたい雰囲気…?
と、襟を正したものの
すごい荒技?不可解な事柄を突きつけられ
呆然。
最後まで呆然。
でも、全部読んでみて
私はこの話が一番、一番好きですっ!
(人柄をよく表しているかも(^^;ゞ)
そして「夜の姉妹団」と続き
(皆川先生はコレについて言及していました)
「出口」「空飛ぶ絨毯」を読んで
「新自動人形劇場」
コレが…コレだーミルハウザー節って
きっとコレなんだー!!
と、驚嘆。
何このクドさ!
なんで、こんなにゴリゴリ押すの。
一度言えば分かるよ
分かるのに何で4回も5回も
念を押すように言うのー!?
ビビり引きつつ、でもクセになる!
訳者の柴田さんはあとがきで
かなり特殊な人間をめぐる物語が
それと同じかなり特殊な文章で語られている。
と述べています。
そう思います。
正直言って読むの大変だったり
(字がぎっちり!)
何がいいたいのか?とか、なんなのこれ?
と思う人も多いと思います。
でも、クセになる人は絶対クセになる!
「新自動人形劇場」「協会の夢」
「パラダイス・パーク」「私たちの町の地下の下」
にまんまとハマったTE氏は
くどさにまみれてこれぞと言葉を操る
個性の塊ミルハウザー節が出てくる度に
キャッキャと笑い「好きだーここまでくるといいなー」
と、何度も何度も頷いていました。
私はTE氏ほど好きじゃないかも…(^^;ゞ
でも、すごいと思うし
他にない物語を描く人だと思う。
正直、読んでて体力を消耗するので
すぐ次の作品!とは思いませんが

気力が充実した時にでも
また、トライしてみたいです☆
確かにほんと、クセになります!
(「ある訪問」みたいな系列のも
もっと書いて欲しいなあ〜「出口」も好き

)