「『ホンキで学ぼう! Javaのキホン』(有賀妙子)」
コンピュータ・インターネット
『ホンキで学ぼう! Javaのキホン――Java2によるオブジェクト指向プログラミング入門――』
有賀 妙子 (著)
2000年
秀和システム
☆☆☆
初めて学ぶ読者を対象としたJavaプログラミング入門。表紙から受ける印象は易しそう(優しそう)だが、文章は硬めでシャープな印象。内容もかなり広範囲に及ぶ。Java1.2に準拠。
約10年前の本だが、現在の視点から見直してみて強く感じるのは、「オブジェクト指向プログラミング」が非常に強く前面に押し出されている点。変数、演算子、制御構造、配列、といったプログラミングの基礎よりも先に、クラスとインスタンス、カプセル化、継承、抽象クラス、インターフェース、等が解説されている。ラップクラス、Vectorクラス、パッケージ、といったJavaらしいフィーチャーに触れて、やっと「基礎編」が終了。
もう1つ感じるのは、Javaの「売り」を全てアピールしようとしている点。中盤の「GUI編」では、AWT、Swing、イベント処理、グラフィック、アプレット、あたりを取り上げて、イベントドリブンプログラムの特徴を示す。最後の「発展編」も、サウンド再生、マルチスレッド、例外処理、データ入出力、ネットワーク、と盛り沢山。
この本、2000〜2001年頃のJava普及期に出版された本で、当時としては仕方なかったのかもしれないが、少々情報過多。「オブジェクト指向プログラミング」という概念重視の本であるにも関わらず、取り上げられるトピックのあまりの多さに、概念そのものの説明が埋もれてしまっている。リズム良く進められる文法項目の説明等は心地良いが、概念的な部分の説明がどうしても言葉足らずになってしまっていると思う。
本文335ページ程度。

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