「『だれでもできるJAVAアプレット』(鈴木哲哉)」
コンピュータ・インターネット
『だれでもできるJAVAアプレット』
鈴木 哲哉 (著)
1998年
オーエス出版社
☆☆
1998年、Javaがまだそれほど普及していなかった頃に出版されたJavaアプレット入門。付属CD-ROMに収録されているのはJava1.1(Windows向け)とJava1.0(Mac向け)。
Java本が本格的に増えてきたのはJava1.2以降で、この頃はまだJavaとJavaScriptの区別すらついていない人が多く、Javaと言えば、JavaScriptやVBScript同様、HTMLファイルに埋め込んで動きのあるWebページを作ることのできるJavaアプレットを指す場合も多かった。当時、このようなJavaアプレットだけを扱った本もたくさんあったように思う。
簡単な文字列・図形・画像の表示、マウスとキーボードを用いたイベント処理、GUI部品(AWT)の使用例、パネルとレイアウト、もうちょっとだけ高度な小技(スレッドを用いたアニメーションや同一Webページ上の複数アプレットの連携、クラスの継承、等)をサッと紹介する小冊子。基本的に見開き2ページで1ステップ、左ページが解説、右ページがコードと画面表示例。
通常のプログラミング入門なら必ず触れる文法事項や各種クラスの説明を一切行わない、という変り種。むしろ、アプレットプログラムの記述の大半を「定型句」と割り切って、「どこに何を書けば何が実現できるか」の原理・原則だけを示していく。
お洒落なテンプレートが多数用意されたブログサービスなど当時はまだなく、皆HTMLを手書きして何とか個性のあるWebページを作ろうと頑張っていた、そんな時代ののどかさがサンプルプログラムを通して感じられる。プロの提供するサービスやツールを使わずに各自が工夫を凝らしていた時代は、この後の4〜5年で終わったのかもしれない。
本文150ページ程度。

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