3週間ほど前の話です。
11月9日の日曜日、朝8時45分に京王線高尾山口の駅にいました。
駅前にはこれから高尾山を登ろうという老若男女であふれていました。そんな観光客を横目に、駅から登山口とは逆方向に歩くこと5分。人気のほとんどない神社の脇に、ジャージ姿に着替えたノルディックの部員6名が私の視界に入ってきました。
そう、この日は高尾山で行われる都連主催のノルディックの記録会だったのです。一般の登山コースではない所をクロスカントリー走でタイムを競うものです。
ウォームアップを指示して、そのあとに入念にストレッチングをさせました。11月上旬とはいえ早朝の高尾山はかなり寒く、さらに舗装道路ではないオフロードを走るわけですから、怪我の予防に十分なアップとストレッチが必要でした。
都連の行事なのに部員たちは全く緊張している様子もなく、むしろ楽しんでいるかのようでした。今までの練習不足がすぐ後に露呈することへの恥ずかしさや焦りを隠すための演技なのか、真剣さを表に出さないだけなのか、全く想像も出来ないようなことを考えているのかわかりませんが、小学生が遠足の出発前に盛り上がっているような雰囲気でした。
これには監督として「喝」を入れようかと迷いましたが、今どきの中高生の感覚では普通なのかとも思い、ただ「頑張れよ!」とだけ声をかけました。
全員のスタート後に用事があったため、ゴールを待たずに駅に向かいました。
高尾山口の駅に戻ってきたのが、午前10時ごろ。駅前はものすごい観光客であふれかえっていました。駅の女性用トイレは、いったい何分待ったら入れるのだろう?と余計な心配をしてしまうほど長い列が出来ていました。
また、ミシュランで高尾山が紹介された影響もあり、海外からの観光客と思われる人たちもたくさんしました。少なくとも、英語・中国語・韓国語は耳にしました。新宿や六本木ではない高尾山にあれだけの外国人がいるのは、ある意味異様な光景でした。
改めて、雑誌等の影響力のすごさを感じました。
と同時に、日本人が海外旅行をして現地で登山をするかどうかを考えました。人によって違うでしょうが、私は同じことをしていました。ハワイでダイヤモンドヘッドに登りました。多くの日本人観光客ともすれ違いました。都市部から行きやすく手軽に登れる山ならば、案外登ってしまうのかもしれません。
投稿者: 1991年卒 伊藤
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