昨年NHK杯に南里バナーを2階最前列に
垂らす作業をしていたときの話。
初めてのことだったので
隣の手慣れたお姉さんに習いながらやってた。
紐の長さが足りないのでどう垂らしたもんか思案してたら、
足し紐を出してソーイングセットでひょいと切って
わけてくださった。ありがたかった。
彼女はADSLくんの可愛い手作りバナーを垂らしていたけど
「今回はお目当てがひとり出ないから」という
話の流れでお互い元は大輔ファンと知ったんだが(笑)。
やがてゆかりんファンの方もいらっしゃり、
どなたのバナーですか〜、わぁ南里くん!福岡から?なんて
軽く会話をして、手早く垂らして去られた。
さすが東京大会、手慣れている方ばかり(大笑)。
そこへさらに作業を始めた人物。
彼女のバナーを見て、我々は唖然。
どなたのですかと尋ねられ、やっちゃんですアドリアンくんですと
答え、尋ね返して言葉を失う。
「ダイちゃんのです」
ダイちゃん…!?
この時の私の顔は28年(当時)生きてた中で
一番引き攣っていたろうさ。反応に激困りしたもん。
彼女はこちらの反応を意に介したふうもなく、
「やっちゃんの隣いいですか?親友同士で並べて…」
このリアクションにも困った。
確かに同い年で仲良しだがファンに親友と断言られるのは
いささかお花畑の少女趣味というもので、
なんつーか、例え腹で思ってたとしても
言葉に出して当たり前に会話に乗せるような
話題ではないと私は考えるほうだったもんで。
確かに海外で、不在選手のバナーを
出場予定だった大会に掲げる例があったのは知ってる。
(EVAN WE MISS YOUなど)
しかしだ。
いや、行動そのものが悪いと言ってるんじゃない。
やはり私が咄嗟に不快だったのは、その彼女のお花畑感であり、
同じ選手を応援する者として恥ずかしいと感じさせる何かがあり、
同列に見られたくないプライドがあった。
子供じみたライバル心や正直にそれを行える羨ましさは
なかったと言えば嘘にはなるが、
ただ、だからといって同じことをしようとは断じて思えなかった。
さすがに我々の苦り切った反応を察したのか、
さっと立ち離れて行きなさったが。
1年後、彼女は意外な形で私の前に現れた。
もはや完敗と思った。
あの、NHK杯で垂らしていたバナーを持って
フィンランディアトロフィーの応援に現地まで駆け付けていた。
人種的に無理。

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