この4月、京大の佐和隆光氏、ICUの藤田英典氏、東大の佐藤学氏ら
を中心とする「日本の教育を考える10人委員会」が面白い調査を実施し、
その結果が先月、発表されました(『義務教育に関する国民アンケート調
査』)。
標題の数字は、小中学生の保護者のうち、学力の二極化が進んでいると
考えている皆さんの割合です。
かなりな高率ですね。
調査対象はインターネットリサーチ会社の所有する会員の中から抽出さ
れた20歳以上の男女25000人(インターネット調査)。回収は10184票(子
どもがいる方6305票、いない方3879票)。
今回と次回の2回に分けて、興味深い項目のみご紹介します。
【将来子どもに受けさせたい教育】
中学校まで 0.5%
高等学校まで 8.9%
短期大学まで 2.6%
専門学校まで 6.2%
大学まで 72.5%
大学院まで 9.3%
圧倒的に大学までが多いんですね。昨年5月の大学進学率(過年度卒業
者を含む)は44.2%で過去最高でしたが、まだまだ上がるかもしれません。
【「できる子」と「できない子」との学力の二極化について】
(全体)
二極化が進んでいる 63.6%
二極化は進んでいない 5.2%
分からない 30.4%
その他 0.8%
(子どもあり)
二極化が進んでいる 65.0%
二極化は進んでいない 5.0%
分からない 29.4%
その他 0.7%
(小中に1人以上在籍)
二極化が進んでいる 69.5%
二極化は進んでいない 4.8%
分からない 25.3%
その他 0.5%
「全体」と「子どもあり」と「小中に在籍」を比較すると「二極化が
進んでいる」が63.6%→65.0%→69.5%と増えていっているのがわかり
ます。子どもに近ければ近いほど、格差が実感として感じられるのでし
ょう。現場の教師はどう思っているのでしょうか。
同じ質問を「将来受けさせたい教育別」にみておきましょう。
【二極化が進んでいると答えた割合/将来受けさせたい教育別】
中学校まで 60.4%
高等学校まで 53.0%
短期大学まで 49.6%
専門学校まで 58.5%
大学まで 64.3%
大学院まで 75.6%
高い教育を受けさせたいと考えている人ほど「二極化が進んでいる」
と感じている人が多いようです。
「進んでいない」と感じている保護者はわれわれの得意客にはなりにく
いでしょうから、このあたり一度、塾生の保護者に伺ってみる必要があ
るかもしれませんね。