ベネッセ教育研究開発センターが昨年実施した「中学生の国語の学習に
関する調査」で興味深い事実がわかりました。
漢字の得点別に生徒を『上位層』『中位層』『下位層』の3つのグルー
プに分けて「学校の先生や家の人がよくしていること」との関連を調べて
みると、上位層の68.3%は「小さいころ、親がよく本を読んでくれた」そ
うです。
下位層の場合はこれが56.4%。12ポイントも低いわけですね。
このことはまあ、当然の結果として、興味深いのはここからです。以下、
数字を引きます。
【小さいころ、親がよく本を読んでくれた】
上位層 68.3%
中位層 68.2%
下位層 56.4%
【親から本を読むようにすすめられる】
上位層 53.9%
中位層 48.6%
下位層 42.7%
【親がよく家で本を読んでいる】
上位層 49.4%
中位層 48.6%
下位層 41.1%
【先生から本を読むようにすすめられる】
上位層 65.2%
中位層 63.9%
下位層 61.3%
【授業で漢字の書き取りをする時間がある】
上位層 45.3%
中位層 51.3%
下位層 50.0%
【漢字の書き取りが宿題に出る】
上位層 26.2%
中位層 32.9%
下位層 33.2%
下の2つのアンケの結果に注目してください。中学生になってからやみく
もに書き取りをやらせても、たいした効果はないんですね。
じゃあ、どうすれば漢字が書けるようになるのか。
漢字は表意文字です。あくまで文脈との関連のなかで初めて書けるように
なっていく。
文章を面白く読ませる工夫、面白く書かせる工夫が必要ではないんでしょ
うか。
国語の先生、なにか名案を考えてください!