「―――― 55.4点と40.2%の違い ―――――――」
学習塾・教室産業
夏期講習が迫りましたね。準備はおすみでしょうか。時間割などはすでに決まっていると思いますが今回は、もしはめ込むことが可能ならばという限定付きで講習中に「リスニング・シャワー」という指導を行うことをお勧めしたいと思います。
名前は大袈裟ですがやり方は簡単です。英語であれ数学であれ国語であれ、講
習中のすべてのコマが始まる際、必ず1回、リスニング・テープ(CD?)を聴
かせるというだけです。
こうすると中3の場合、例えば講習日程が18日間で毎日4コマとすると、合計
72回リスニングの機会を持てる。試験そのものを毎回やらせる必要や解説を行う
必要はありませんので、1回に使う時間はせいぜい数分。始業のベル代わりにも
なりますし、授業に集中する姿勢を促すことにも効果がある。
教材は各県の入試問題あたりでしょうか。5年分くらいを用意して、毎回換え
ても結構ですし、2日間8回連続して同じものを聴くというのでも構いません。
リスニングはナレですから、とにもかくにもナレることが目的です(ただし、各
テープ1回は、最初か最後に解説したほうがよいかも・・・)。
ところで今回、何でこういうことを言い出したのかというと、入試の際のリス
ニングの点数が、あまりにも低いのではないかと感じたからです。
以下の数字をご覧ください。東京都教育委員会が毎年5月に発表している都立
高校入試の結果です。
2003年 2004年 2005年
国語 59.9点 69.7点 62.9点
数学 55.2点 52.4点 60.7点
英語 68.8点 55.4点 51.3点
社会 59.4点 58.1点 58.4点
理科 62.5点 59.8点 69.7点
LS 64.4% 40.2% 52.7%
英語、数学とあるのは各年度の入試の平均点、LSは英語の試験のうち、リス
ニング部門の正答率です。
2004年に至っては、英語の平均点55.4点に対してリスニングの正答率40.2%。
本来リスニングは、ナレさえすればもっともっと楽に点数の取れる部門のはず
です。それが取れていないということは、ナレが足りないということなのでしょ
う。
夏期講習は、生徒が比較的長く連続して通塾してくる唯一の機会ですから、ナ
レ不足解消にここを逃す手はありません。
また、こういうことをしつこく行えば「リスニングを重視する塾」という評価
をえることもできるのではないでしょうか。
なお、周知のように、来年度から大学入試センター試験にもリスニングが導入
されます。
昨年9月と10月にそのための試行テストが行われましたが、その際の平均点は
50点満点で30.42点。標準偏差が100点満点換算で17.40でしたから、ここでも得
点のバラツキがかなりあることがわかっています(今年のセンター入試の標準偏
差は「国語T・U」が16.28、「英語」が18.99)。