文部科学省から8月12日、今年度の学校基本調査の速報が発表されまし
た。
注目したいことが2点あります。1点目は大学等進学率が今年初めて過
半数を超え51.5%になったことです。
大学等進学率とは、3年前の中学校卒業者数を分母、今年4月の大学・
短大の入学者数を分子にとって計算された数字ですから、同学年のほぼ
51.5%が大学・短大に進んだことになります。
申し上げるまでもないでしょうが、これって、すごいことなのではない
でしょうか。
ところが、意外とこのすごいことに保護者の皆さんはお気づきになって
いないようです。
無理もありません、ヒトというのは自分の経験の中でしかものごとを判
断しようとしないものですから…。
いま中3生をお子さんに持つ保護者の皆さんが高校を卒業したのは1980
年ごろでしょうか。
そのころの大学等進学率は37.4%。3分の1強しか大学に進んでいませ
ん。少数派だったわけです。
が、おそらく今年以降は大学等々へ進学しないほうが少数派。
お子さんの将来をお考えになるさいにはこのことをお忘れにならないよ
う、塾報などでしっかりとお伝えいただきたいと思います。
参考までに、以下に1960年以降の進学率等々をあげておきます。左から
「大学等進学率」「大学短大現役進学率」「高校卒業者の就職率」です。
大学短大現役進学率とはその年の3月に高校を卒業し、現役で大学等へ
進学した人の割合です。浪人は含まれていません。
70年以前の現役進学率が大学等進学率より高いのは、その時代、そもそ
も高校へ行く人が少なかったからにほかなりません。分母が当年の高卒者
数ですから、分母の数が比較的少ないということでそうなってしまうわけ
です。
なお、高校進学率が90%を超えるのは1974年のことで、この年90.8%。
以来ずっと90%台を保ち、今年は97.6%で過去最高となっています。
1960年 10.3 17.2 61.3
1965年 17.0 25.4 60.4
1970年 23.6 24.2 58.2
1975年 38.4 34.2 44.6
1980年 37.4 31.9 42.9
1985年 37.6 30.5 41.1
1990年 36.3 30.5 35.2
1995年 45.2 37.5 25.6
2000年 49.1 45.1 18.6
2001年 48.6 45.1 18.4
2002年 48.6 44.8 17.1
2003年 49.0 44.6 16.6
2004年 49.9 45.3 16.9
2005年 51.5 47.3 17.4
長くなりましたので、もう1つの注目点はまた次回。