ファミレスチェーン店のCOCOSは、ドラえもんをバーンと打ち出している。
オレの行ったココス某店ではドラえもん似顔絵コンテストの作品がぶわーっと張り出されていた。4歳児から11歳までの作品がダーッと張ってある。
もうな、カオス。
まず4歳、もう原型がわからん。
何を描いたんでしょうか、とズラリと並べられても、まずドラえもんを挙げることは不可能に近い。いきなり緑色をぶっつけられても困る。ドラえもんの舎弟みてえなちっちゃいやつの集団は何色だったかな、たぶん緑じゃあねーとは思うが。
たしかパブロ・ピカソがデッサンをして、おやじさんがショックをうけて絵を描くのやめちゃったのが5歳とかそこらじゃなかったかな。そう考えるとピカソすげえな。まあオレがココスでみたのは、ピカソが絶好調のときにアレなものを静脈にうっといたぜみたいなドラえもんの群れだ。まあなんつーか、まさに「青の時代」てやつだね。なにをうまいことを言えと。
11歳になると、もう違う方向にカオス。
とりあえずドラえもんなのはわかります。
まず目立つのが親の介入があったであろうドラえもんね。子も親もドラえもんをナメてるな。ここで親を介入させるか、断固拒否するかでそいつの一生を左右すると言っても過言ではなかろう。ドラえもんだぞ!
オレが好きなバージョンがちらほらあるのが11歳である。
とりあえず好きな電車の絵をばーんと描く。そして気付く。「ドラえもんを描かないと!!何たることか!テーマを失念致した!」と気付く。苦慮の末、電車の窓にちっちゃくドラえもんを描く。よし。
これがよい。心の動きがわかる。
もっと凄まじいのがある。
まず、仮面ライダーを描く。超思い入れを込めて、仮面ライダーを描く。
敵がドラえもん。ドラえもんは適当。「は?ドラえもん?オレは仮面ライダー派閥だから拒否する。それでは掲載が出来ない?ふん、そんなものテレクラの広告でも載せて埋めろカスめ。何?そうはいかんだと?ならば仕方ない」というトーンがありありと伝わる。そして絵の題が「仮面ライダーとたたかうドラえもん」と、ある。
凄絶な開き直りである。貴様らのタイアップには踊らんという決意、天晴れである。
ちなみに7月はオレの誕生月である。シフォンケーキかアイスクリームを選べと。おおおおう、マジか。やるじゃねえかCOCOS!アイスクリームを選択した。
アイスを召し上がっていると、店員のねえちゃんがでっかいドラえもんの人形とデジカメ持ってやってきた。まさか‥‥。
ホームランを打ったガイエル先生がスタンドになげこむつば九郎人形の8倍はあるドラえもん人形を店員のねえちゃんが持ってきた。もう片方にはデジカメ‥‥。
オレは自分の顔を指さして「こんなんですよ!!32歳になるんすよ!?」と言うと、「記念ですから!」とおっしゃる。マジか‥‥。
ここでリーゼント君閃いた。
「じゃあお願いします。ただ、条件があります」
「はい?」
「店頭に貼ってもらおうか!!オレは自分の写真なんぞ持ち帰るつもりはないですよ」
「は!?」
「少々お待ちいただけますか」
「いや、むしろ即撮ってそのまま貼ってもらおう。」
スタッフミーティング開始
埼玉県内のどこかのココスで、こどもたちに混じってオレ様とドラえもんの2ショット写真が貼られている。ヘンリーネックの黒いTシャツに髭とロン毛の32さい、それがオレだ。探してみてくれたまえ。
本日のチラシの裏は以上である。

1