新人戦が終って11月に入ると、高2のテニス部員の中から、勉強を理由に退部する者がパラパラ出始める。
ここまで頑張ってきた仲間を、脱落者呼ばわりしたくないので、ここでは早期引退と呼びたい。
まず、早期引退をした者、考えている者には、もう一度、良く考えてみてもらいたい。
今、確保している勉強時間を、本当に集中しきっているか?
部活以外に削れる時間はないか?
実際に、部活を早期引退した先輩に、浮いた時間勉強に回せたかを聞いてみるといい。
大抵は、勉強以外のことに時間を振ってしまった、あるいは勉強時間は倍になっても、密度がそれまでの60%位に落ちてしまい、実質的な勉強量は120%、つまり20%位しか増えなかった、というところだろう。
それでも当面は成績が多少上がるが、高3の春以降に引退してきて、周囲の緊迫感に押されて100%の密度を保ったまま勉強時間が増えた仲間達に、夏過ぎにはあっさり抜かれてしまう。
今、ギリギリまで勉強していて、それでも勉強時間が足りないと嘆いている者を無理には止めない。でも、そうでない者は、自分に不利な選択をしないように、再考を勧める。
学生コーチのOくん(40期)は、高3夏の関東ジュニアまでテニスを続け、現役で慶大に合格した。夏以降は死ぬほど勉強したそうだ。
ラグビー部には、1月まで花園の全国大会で戦っていながら、2ヶ月後に東大や一橋大に合格する者が毎年のようにいる。
限られた時間で集中するスキルを身につけていたからこそ、そして短期間だからこそ、「死ぬほど」頑張れたのではないか。
もう一つ。
熟考の末、やはり早期引退を選択するとして、現在のように、櫛の歯が抜けるようにパラパラと引退していく状況はいかがなものだろうか。
桐蔭学園は2期制なので、中間期末の各考査が年に4回ある。
例えばだが、新人戦終了後は、各考査前に部員に継続の意思を確認し、早期引退を選択する者はそれでいいし、継続を選択した者は、まずは次の考査までは全員で頑張ろうと意思確認をする、なんていうのはどうだろう。
ある時期以降は、週に1日、あるいは2日だけ部活に参加するというコースを設けてもいいかもしれない。
部活のシステムも、個人個人の選択もいろいろだが、インターハイ予選や、今春もやった「追い出し部内対抗戦」、部単位の卒業写真撮影には、早期引退者も含めてとにかく全員で集まろう。

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