琉球新報コラム 金口木舌からの引用です。
平 清盛
2012年1月29日
「画面が汚い」と兵庫県知事が注文を付けたNHK大河ドラマ「平清盛」をテーマに、ゆかりの地・神戸に観光施設が開館した。知事の発言も誘客効果を心配したからと思うが、市民は「余計なお世話」と賛同の声は少ないようだ
▼神戸に暮らした県人が「沖縄のルーツは平家」と主張した本がある。「沖縄に君臨した平家」(1966年、奥里将建著)。著者は宜野湾出身で戦前の京都大に学び、神戸一中で教壇に。国語学者としても知られる
▼いわく「壇の浦合戦の翌々年、南海へ去った(清盛の孫)維盛(これもり)が今帰仁にたどり着いた」。群雄割拠のグスク時代、北山の基礎を築いたのは平家の落人とする話
▼北山は尚巴志に滅ぼされる前の成り立ちがよく分からず、歴史の表舞台に現れるのは鎌倉時代から。中国との交流で栄えたところも、日宋貿易に力を入れた清盛像と重なるから面白い
▼そう思うと、見頃を迎えた桜に彩られる今帰仁グスクの正門「平郎門」も平家と関係があるか、どうにも気になる。史実はともかく、ドラマが放映される間、観光客に向けたアピールとして「伝説」を生かす手はないか
▼維盛は美男子ぶりから「桜梅少将」と呼ばれたという。今帰仁、本部、名護と祭りが開催されるやんばるでは、もうすぐ桜が満開になる。ただ眺めるだけでは物足りない。ほんの少し想像力を交え、歴史のロマンも楽しんでみたい。
<意見>
(一)別に大河ドラマの主人公が、この日本のどこかで生き延びて、その後の歴史に復活してくることがあっても良いとは思う。
現実に、家系を辿ると、具体的な系図が分からないが、ある時代に突然活躍する一族と言うのが出たりするし、そういうこともあって良いはずである。
(二)その一方で、名も無い貧しい農民の出身で、その後の歴史に偉大な足跡を残す人と言うものがあっても良いと思う。
(三)我々がある種のノスタルジーに陥るのは、思考を簡素化した結果、思考パターンが決まってその線上で考えたいから、その傾向になるのではないだろうか。
(四)本当はゼロから出発し、失うものは何も無い。めくらヘビに怖じずのパターンで切り込んで得た結論かもしれない。

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