限りなく小雨に近いが傘は不要という空模様の下、小石川後楽園を散策する。新宿御苑あたりでもそうだが、庭園の向こうにはビル多々。小石川後楽園の場合は、それに加え東京ドームのぺったりと白いふくらみが異様である。おまけにドーム内の催しの音が結構漏れてきて、ぜんぜん閑静じゃない。誓子なら、そういったものもすべて詠み込んで連作とするのだろうか。
あまたあるものからまづは春惜しむ 四童
はらわたに春の水満ち春の鯉
やはらかき雨や刻々梅の実満つ
催しの音くぐもれる藤の花
春陰の天より白きドームかな
そのあと、涵徳亭にて週刊俳句の一周年記念オフ会。前途洋洋たる若者を遠いまなざしで眺める。複数人から「豆の木」を辞めたと聞きましたが、と尋ねられ、逆に当事者の私が驚く。どこからそんな噂が流れているのだ。不可解である。