ソニーのPSNがなんだか止まっているな、という話題程度で始まった事件。
当初はアクセスに対応できなかったためだとかいろいろ言われていたが、時間が経つにつれて、どうもセキュリティ強化らしい、という話になり、そして事態が明らかになった。
ハッキングによって顧客情報7700万人分が漏洩したかもしれない、というのだ。
ネット時代において、情報保護がいかに重要かは、これまでにも何度となく言われてきたが、今回はかなり規模が大きい。
また、事実かどうかは不明だが、ハッカー集団とのトラブルという話もある。ソニーとの間で訴訟問題になっているというハッカーらは、今回の件を否定しているものの、メンバーの誰かが行った可能性もあり、背後には最近企業攻撃を繰り返しているウィキリークスの存在も指摘されている。ハッカーというよりは、クラッカーというべきかもしれない。
ソニーの件がどうなのかは知らないけれど、ウィキリークスも、クラッカーも、正義感ぶって侵入したり情報を漏らしたりしている。国家の陰謀ではそれもよいだろうが、民間企業を攻撃するようになったら、それは単なる権力と同じだ。ましてゲームとかに手を出したら反発を買うだけである。
はっきり言って、一番恐ろしいのは国家ではなく、民衆だ。
なんでも民衆側に立っているうちは良いが、一旦権力側にたったら、どんな主張も、どんな正義も、色あせてしまう。
彼らの仕業にせよ、他の誰かにせよ、程々にしておかないと、見捨てられて滅びるだけだ。

0