菅首相退陣の予定を受けて、民主党の代表選が行われ、決選投票の結果、野田佳彦が海江田万里を破り、代表に選ばれた。これにより、次期野田政権が樹立することになる。
野田氏の当選は、当初の下馬評では疑問視されていた。
それは協力関係にあった前原氏が独自に立候補したから。また野田氏は増税論者であるため、国民の支持が得られるかの不安もあったと言われていた。
しかし海江田氏を小沢一郎、鳩山由紀夫が支持したことが影響して、民主党内での影響力はあるが、国民に非常に不人気の小沢・鳩山の影響が増すことを懸念した議員らが団結したようで、結局、野田氏に票が集まる結果となった。
国会はねじれ状態、被災地対応、円高と問題山積みの状態。民主党内部の分裂を抑えられるか、自公との協力体制がうまく出来るのか、にかかっている。
民主党政権となって3人目の首相。どうなることか。
財政健全化で増税を主張する野田氏だが、財政問題を取り上げること事態は間違ってはいない。
しかし、単にバランスシート上の計算で、いくら増税すればよい、という話ではない。
増税が逆効果になって、景気の悪化、税収の落ち込みを引き起こす可能性もかなり高い。
すくなくとも、
増税分の使う先を明確にすること、
累進課税とすること、
誰もが享受し貧困層ほど影響が大きい食料品などへは増税しないこと、
これらは大前提の上で、論議をする必要があるだろう。

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