↑ 小説のタイトルじゃないです(笑)。
5月最後の時事日記を敢行いたします。最後はやはり社会問題中心ですね。
『年 金』
社会保険事務局の不正処理問題。全国レベルで波及しておりますね。
大阪で問題になり、局長が更迭され、名古屋から次の人を異動させようとしたら、名古屋でも発覚して、着任する前に更迭されるという事態にまでなっているという。
不正を行った理由は、経済的理由で年金保険料の支払いが困難な人を免除すれば、納入対象者からはずされるため、「未納」でなくなることから、計算上納付率が上がるというわけ。
私もしばらく未納だったら書類が送られてきたが、収めんとお前の資産処分するぞ、と随分一方的な内容だったので、御意見欄にさんざん嫌味を書いて(笑)納入しましたけど、不正してくれるんなら無視しときゃよかったかも。契約社員の給料じゃ年金は結構いたいんだよね(国民だろうが厚生だろうが)。
高齢化社会の上に制度が変わる可能性も高く、おそらく将来戻ってくるわけ無いだろうに、貴重なお金を国に捨てるのだからばかばかしいです。そのうえ税金とか上げられちゃかなわない。まず公務員、ことごとくクビにしようぜ。キャリアもノンキャリアも関係なく全員。そして有能な奴だけ再雇用すべし。
『自 殺』
警察庁によると、2004年の自殺者は3万2325人。交通事故死者の4倍以上。人口10万人当たりの自殺死亡率は日本が24・1人で、米国の約2倍、英国の約3倍だそうだ。
2005年も3万人を超えると見られている。8年連続オーバー3万人。24万人以上が命を絶ったわけである。
死んでから、なぜひと言相談してくれなかった、と言う話をよく聞くが、相談するようだったら自殺などしないだろうと思う。それが家族であれ、恋人であれ、恩師であれ。
自殺は凶悪事件と同様に、心理面の問題が大きいと思われる。人生にうまくいかないことが続き、自分を不遇と思うようになり、社会に絶望し、一方は死を選び、もう一方は凶行に走る。生まれつき自殺を望む人間はいないし、生まれつき凶悪な奴もいない。
死ぬ気になればなんでも出来る、とか、甘ったれるな、とか、もっとがんばれ、といった言葉は、自殺しない人間のセリフ。自殺する人にはなんの効果もないどころか、逆効果になることもあるだろう。
しかも、それまで自殺しないような人間が、ひょんなことから一転、精神的に追いつめられることもある。
内面を知らなければわからないだろうし、人それぞれだから一概にも言えない。
皮肉なことに、戦乱時代には自殺も凶悪事件も少ない。まあ、その代わりが戦争という殺しあいだから、いいことじゃないのだが、平和な時代に異常な事件が多くなるのは、不思議な気もする。争いの時代の方がストレスは多いはずなのだが。それとも死にやすい時代だからこそ、生物として生きようとするのかも知れない。そういや、出生率も死亡率の高い時代ほど高い。
なにか、社会全体として、人々を活性化させるフロンティアが必要なのでは無かろうか。そう思うこともある。
『渦中の男』
阪神電気鉄道の株式公開買い付けを巡り、その動きが注目されている村上ファンドの代表、村上世彰氏が、シンガポールから帰国し、中部国際空港に現れた。報道陣が殺到すると、村上氏「この国にプライバシーはないのか」と叫んだ。
自分たちの宣伝になると思えば報道陣の前に自説を展開し、正直、株を売り買いする人としては目立ちすぎる行動の多い彼だが、都合が悪いと怒鳴り散らすのだからしょうがない。
資本主義の代表のような顔で、やっていることは、企業を食いつぶしているだけとしか思えない村上ファンドだけど、あまりやりすぎると企業が警戒するし、村上ファンドが手を出すことで株が下がるような事態も起こってくるだろう。それでシンガポールに本社を移して、外国企業にターゲットを変えるつもりか、株式市場全体の値下がりに警戒しているのか、よくわかりませんが、いずれにせよ何かのネタで摘発されそうな気がします。
本人は、一人の時、どんなことを考えているのだろうか。
トイレの鏡を見ながら、これでいいんだ、俺は間違ってない、と必死に自分に言い聞かせてたりして。
山崎豊子さんあたりが書きそうなネタであるな。

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