見出しから見た時事日記の続編です。
まず、
郵政民営化法案を通した小泉首相。
公邸で毒キノコ発見。
首相公邸の前庭で、12日、出勤の時に首相が見つけたのが、ヒカゲシビレタケというキノコ。首相は毒キノコかどうかはわからず、おもしろがってたそうだ。
このキノコに含まれているのは、シロシビン。「白尿瓶」ではない。脳の伝達物質セロトニンに似た構造で、セロトニンリセプターに作用して、しびれや瞳孔作用の消滅と言った症状を引き起こすのだそうです。平均作用量は10mgで4〜6時間つづくという(以下のサイト参照)。
そんなキノコを一国の首相がキノコ天ぷらとかにして食べなくてよかったです。
「毒キノコデータベース(滋賀大学サイト内)」
ヒカゲシビレタケの説明があります。
http://www.sue.shiga-u.ac.jp/kinoko/kinoko0.htm
国連総会、
雨漏りで会場変更に。
東京の首相公邸から毒キノコが撤去された13日、ニューヨークの国連ビルでは、アフリカ開発を話し合う会議を行うはずだったが、雨漏りで、会場が別の場所に移されることになった。
国連ビルは、1952年に完成したもので、かなり老朽化している。
映画じゃたびたび大津波とかに襲われているニューヨークも、現実には深刻な天災を受けるような場所じゃない。だから古い建物も多いわけだけど、戦前の高層ビルもある都市ではさほど古くもない国連ビル。それがビル内の至る所で雨漏りなんだという。たぶん、いい加減な設計もあったりしているのではないか。
しかし、国連に冷たくなったアメリカは改修費用を出したくないようだし、ニューヨーク州も国連汚職を問題にして新ビル建設許可を出さなかったという。国際機関といっても、中立地にあるわけじゃなし、こういう弱さもあるのだ。
「国連広報センター」
国連はこんな事してます、と言うサイト。
http://www.unic.or.jp/
一民族……
九州国立博物館が開館した。東京、京都、奈良に続く博物館である。
九州にゆかりのある展示品が豊富だ。
その開館式で麻生総務大臣曰く、
「一言語、一文化、一民族の国は探しても日本のほかにはない」
とのたまう。
早速問題視されている。この人、ぽろっと言っちゃうタイプの政治家であり、過去にもいろいろ言っている。
ところで、民族、というのはどこを基準にして分けているのだろう。歴史的な文化から分ける場合は、日本人、アイヌ人、沖縄人に分けられるだろう。単に文化を指せば、さらに細かく分けることも可能だ。
言語的には日本語は非常に特徴的な言語なので、その範囲で、日本人と沖縄人はほぼ同じだそうである。
遺伝子レベルで言うと、この3民族に違いはないらしい。下戸遺伝子なんかは、日本人以外に、朝鮮人や中国北部の人々、モンゴル人なども同じだという。
アジア人となると、人類の移動してきた歴史を見ると、大きく二つに分かれるそうだ。何十もの民族がこの中に含まれる。
人類、と言う生物のレベルになると、現在の地球上で人類はたった1種類しかいない。3万年くらい前までは、少なくとももう1種類いたんだけどね。
で、麻生大臣の発言。
これが問題なのは、アイヌ民族を無視しているとか、中国、朝鮮系住民の存在という点もあるだろうが、そもそも日本人は一つだ、という言い方に、なにやら全体主義的な匂いが漂って来るという怖さがあるからだろう。日本の他にない、という言い方もしてるし。ていうか、この程度の認識での単一民族国家なら、日本の他にも結構あるんじゃないか。
まあ、日本人は、長い歴史の中で、あちこちから渡ってきた民族が定住していき、文化を共有するようになったわけだから、本来は、多民族国家でもあるわけだ。そう考えるとおもしろい。
アメリカも、あと500年もすれば、民族の定義が変わったり、混血が進んだりして、「アメリカは単一民族の国で」などと言う政治家とか現れるのかも。
「九州国立博物館」
http://www.kyuhaku.com/pr/

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