ロシアの学者が、千島列島一帯から石油が出る可能性を指摘しているとか。
特に、千島列島中部と、国後島と色丹島の間から出るという。
列島中部はともかくとして、国後・色丹ラインから出るとなると、これはいよいよ、ロシアも北方領土を手放さないだろう。
その結果、東シナ海同様の日露資源紛争勃発だ。
(ただ、国後・色丹ラインの埋蔵量は小さいようだ)
日本は、遠い産油国からの輸入ばかりを推進して、日本近海の調査をあまりやってこなかったため、どこもかしこも周辺国に先を越されてしまっているが、やっと最近、日本海などで調査を始めている。
世界中で海底油田やオイルサンドと言った、従来、あまり見向きもされなかったものまで開発の手が伸びている。原油の高騰が止まりそうにないことから、コスト高の資源でも、採算が取れるようになったからである。
とはいえ、その流れにすら乗らず、輸入に頼っている日本は何とも、将来の見通しがいい加減というか……。石油連盟が政治家に圧力でも加えているのだろう。
一方で、温暖化加速の原因ともなりかねない、この油田開発ラッシュ。
その点では、むしろ後れを取った日本は、逆に開発しない方がいいのでは、とも思える。
石油よりは遙かに温室効果が小さい天然ガスや、そのままではCO2より遙かに温室効果が高い代わりに、燃料として使うとかなり抑えられるメタンハイドレードなど、日本周辺にも資源は膨大な量が眠っている。
そっちの開発も進めるのか、それとも、太陽光や風力などのクリーンエネルギーへシフトするのか、はたまた、次世代型核分裂や核融合などの核エネルギーへ行くのか、ちょうど、考え時かも知れない。
もちろん、サミットの時だけでなく、普段から、エネルギーのことは真剣に論議しないとね。節約だけでは、どうにもならなのだから。

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