「うん。。随分前だけど友達たちとドライブしている時に凄いお年寄りを見かけて、その人は凄く年をとってるので背中もひどく曲がっているんだ、その彼が台車を押しながらゴミ拾いのようなことをしていたんだ。」
「あの時はたしか何かの祝日だったとおもう。僕は彼を見てかわいそうに思って、たぶん70か80才くらいだったと思う、そんなに年をとってる人が台車を押しながら道端でごみを拾っている、一般の人なら車を運転してそれを交通手段にするけど彼は台車でゴミひろいやなんかをしているんだ。」
「そのとき僕が友達に”ねえ、お金を包んであげたらどうかな。”って言ったんだ。
ちょうどそのとき車には(祝日なので)紅包(お年玉のようなもの)があったからね、ぼくもあのとき持っていたお金を全部入れてそのお年寄りの家まで持って行ったんだ。」
「そのお年寄りのしわだらけの横顔が凄く記憶に残ってる。。
それでたぶん彼にすればその台車を押して凄い遠い遠いところまで、しかも人力で、車じゃないんだよ、彼がその日稼いだお金は、、わからないけどきっとわずか何百台湾ドルだろう、僕はそのとき一万台湾ドルをあげたんだけど、彼が凄くうれしそうな表情で少し涙ぐんだのを見た僕は凄く感動してしまって、そんなたいしたことはしてないのに彼がこんなにも喜んでくれるなんて。」
「実際人助けって言うのは時として...僕も小さいときから貧しかったから人に助けてほしかった、ぼくら貧しいから助けてもらったらどんなにいいだろうなって、だからちょっと力があれば、どれだけすれば人が喜ぶとか金額じゃないんだ、自分の出来る力だけで助ければいい。想像してみて、もし自分のしたことでその人が変わってその日一日いい暮らしが出来たとしたらと。」
「どうしてかわからないけどその瞬間は仕事をしてどれだけ稼ぐよりもうれしい気持ちになったよ。以前はひとつコマーシャルを撮ったらどれだけになるかとかね、、、
でもこの世界に入って気づいたのはとてもいい環境にはいるけど、どれだけ稼いだかというのはぼくにとってそれ程うれしいことではない気がする。」
「でもその日自分が持ってたお金を包んで渡したのは自分もうれしかったけど重要なのはノックアウトされたこと、僕の心は彼に完全にノックアウトされたんだ。彼の横顔は凄いしわだらけで、そしてその紅包のお金を数えてるそのときの、、、うん、、彼の目が潤んでるその感じを今でも印象深く覚えてるよ。」
「人を助けるというのはこんなにもうれしいものなのか、うん、自分にはそれが出来る能力があるんだと気づいたんだ。どれほど稼ぐかじゃなくもし今の影響力と知名度を使えるならもっと沢山の人たちが言承旭と一緒になってこういうことができるんじゃないかと、100元1000元の話しじゃないけれど一人が1000元出せば一万人ならその力はどれだけ大きいかしれない。」
その日は何かの祝日で、世間ではその紅包が飛び交っていたんでしょうね、だからそのおじいさんにもあげようと思ったのかもしれないですね、むやみやたらとあげたら周りもびっくりすると思うし..