民主党の代表選挙が始まる。
海江田代表が落選したのを受けて。
これにより、かねてよりくすぶっていた火種がまた燃え出した。
自主再建か、野党再編か、以前からある両者の対立が表面化しつつあるという。
自公与党による電撃的な解散選挙で準備不足に追い込まれた格好となった野党。
なぜ今解散か、などという批判がマスコミからも出たが、そもそも、普段から政策をきちんと考えていないから足元を救われる。
自主再建するにしても、選挙であの無政策ぶりでは駄目だし、かといって野党再編と言っても、そもそも野党再編しまくってできたのが今の民主党。いまさらどう再編するのやら。
自民党が強い理由の一つには、内部に派閥対立などがあっても、とりあえず国政に対するスタンスは、概ねまとまっているからだ。
野党各党は、くっついたり離れたりの頭数揃えではなく、政権を取ることを明確にして、まず具体的な政策を立て、それを元に政府の政策を諮り、納得できなければ自らの政策を貫き、妥協できるところは妥協して、実績を積んで、政党としての存在感を示していかないと。
もちろん、具体的政策というのは、キレイ事ばかりを並べるのではなく、予算の財源案や、具体的な行動内容、法改正、その他もろもろ、場合によっては批判も覚悟で、案をどんどん出していかないといけない。それも国政に関する全ての面でやらなければならないのだから、並大抵のことではない。
代表が落選した以上、代表戦はしないとまとまらないだろうが、政策論争が無いようでは、誰がやっても同じだと思う。それは他の野党もみなそうだ。
この間にも自公は消費税10%引き上げ時の軽減税率について合意し、財界に対しても賃上げを要求している。民主が組合と組んでやりそうなことを与党がやっている。
外交でも、一見対立している中韓とも裏では様々な話し合いの場を作って進めている上に、他の多くの国とも安全保障の関係を強化している。口先だけの平和主義とは大違い。
ほんと、野党の存在価値は皆無になっていくばかりである。一強他弱というが、それは具体的な政策の有無、行動の有無の違いが産んだ結果。
野党はふわふわといい加減にやってる場合ではない。

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