今日、出先で事故のニュースを見た。最初はチラッと見ただけだったので、どれほどの惨事かわからなかったけど、帰宅後にニュースを見て驚きのひと言。最近でこんな大事故って言ったら、日比谷線の時と、その前の信楽鉄道の時のがあるが、それら以上の惨事だ。
時間遅れで速度の出し過ぎ、と言う話が取り上げられてました。
私も、通勤などで電車を使いますが、よく遅れを取り戻すために速度を上げていることがあります。何せ、中央線を使うので、あの路線、遅れは日常茶飯事ですから。
でも今度の場合、どうもそれだけじゃなさそうな感じではあります。専門家のおっしゃる話では、速度超過で転覆することはあるが、ああ言う脱線になるかどうか、と言う疑問符付きの感じだった。そもそも、速度超過の場合、転覆前に乗客がえらい目に遭うという(振動で?)。そして一気に転覆となるらしい。
だけど、今度の場合の話を聞くと、脱線後にそのまま滑っていってマンションに激突したらしいから、単なる速度超過とも違う感じ。
速度の出し過ぎに、プラスして、線路上にあった何かに乗り上げたとか、そう言う複合原因なんじゃないかと思います。
破砕痕があるので、置き石か、と言う話もありますが、置き石、人が置くとは限らないんですよね。前、どこかの路線で、置き石が多発したので調べてたら、カラスが枕木のとこの石を除けて、そこに餌を隠しており、その時除けた石をなぜか、レールの上に並べていた、と言う。
人だったら、それこそ言語道断。でも、模倣犯の恐れはあるから、気を付けないと行けませぬ。人が死ぬのを見たかった、などという通り魔も起こってますし。
ところで、こういう事故でいつも気になるのは、マスコミの対応だ。
遺族を無節操に写真撮るカメラマン、どういう心境なんでしょう。これが仕事だ、と割り切ってるのか、苦悩しつつシャッターを押してるのか、報道のために、と燃えているのか、なんともないのか。
アナウンサーも、変に知ったかぶりでこれが事故の原因じゃないかとか、あれはどうなんだとか、しゃべりまくって、専門家を苦笑させる人がいます。そう言うアナに限って、専門家の意見をまず4割程度しか聞いてない。
大げさにしゃべって、盛り上げるアナウンサーもどうだろう。救助に当たっている作業員を、「呆然としてなにも出来ない様子です」とか勝手に決めている。そんなわけない。
車内に閉じこめられている乗客の救助のために捜索しているのはわかっているのに、ヘリで騒音をまき散らすのもどうかと思う。わずかな音で生存者の場所やその状態を確認しなければならないことだってあるだろうに。
鉄道会社側の記者会見で、「ああ? 人が死んでんだぞー、わかってんのかー」などと罵声を浴びせる記者もいやなものだ。人の死に便乗して正義感振りかざしているようで。
なにより一番気に障るのは、ワイドショーなどで、芸能人崩れの素人評論家がえらそうに論評するところ。いい気なもんです。それも仕事だけどさ。
今週・来週と、週刊誌などがまた軽薄に騒ぐのだろうなあ。よりにもよって電車の中吊りなんかに大げさな見出しが踊るのかと思うと、今からいやになります。
そういえば、車体の軽量化のことも問題になってたけど、どうなんでしょうね。あの状況だと、車体が頑丈でも、さらに頑強な建造物に衝突しているから、車体が壊れずとも、中はひどいことになるのではないかと思ったりもします。エアバッグみたいな発想はあるのだろうか。最近はバイクや着ている服にすら、エアバッグのアイデアがあるらしいけど。
最近、航空も鉄道も、人為的なミスや事故がやたらと多い。こういうのは連続するから(同じ周期で油断するようになるのか? それともシンクロニシティというやつ?)、あとでこの時もっと注意しておけば、対策を取っておけば、と言うことになる。土佐くろしお鉄道の衝突事故が今回の先鞭だったとすれば、気になるのが、一連の飛行機トラブル。次に旅客機事故など起こらないといいのですが。ちょっと心配です。

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