NASAは10番目の惑星2003UB313を発見したと発表した。
距離は冥王星までの距離の2倍、大きさは冥王星と同じくらいか1.5倍くらいだろうという。
エッジワース・カイパーベルト帯と呼ばれる小さな天体の多い場所(太陽からの距離約30天文単位以上で、50から500天文単位くらいまでの一帯)にあるらしい。ちなみに冥王星は約40天文単位。1天文単位は太陽と地球の距離で1億4959万km。
太陽系の惑星のうち海王星までの8惑星は、惑星であると言うことで意見一致しているが、冥王星に関しては、微妙なところで、惑星という意見と惑星とは言えんだろう、と言う意見で分かれている。理由としては、外惑星の中で、冥王星だけ岩と氷の天体だし、他の惑星と違い軌道が楕円である。直径も2320kmと月よりも小さい(月は3474km)。
そこでエッジワース・カイパーベルト天体の一種ではないか、と言うわけだ。
同様の天体で大きいものとしては、海王星の衛星トリトン(直径2706kmで逆回転軌道の奇妙な衛星)、冥王星の衛星カロン(直径1186km、冥王星に天体が衝突して分裂したものという説もある)、小惑星クアオワー(直径約1250km・キューブワノ族小惑星)、小惑星イクシオン(直径1100km・プルーティノ族小惑星)、小惑星ヴァルナ(直径900km)なんかがある。いずれも、カイパーベルトに属し、あるいは属していたものが、惑星に捕まって衛星となったものだ。
これに小惑星セドナ(直径約1700km)があるが、これは軌道が大楕円(70〜850天文単位)で、カイパーベルト天体とはされてない。
今度発見されたものは、大きさ的には大きくて月くらい。位置的にはカイパーベルト天体になる。これを第10番惑星とすると、番号、存在する位置、その性質の関係から、冥王星は惑星という扱いになる。
当然、賛否両論ありそうです。
名前については、まだ決まってないけど、候補はあるとか。やはり神話から取られることでしょう。予想してみるのも、これ一興なり。

↑こんな感じですかね。

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