朝日新聞もついに、赤字に陥ることになりそうらしい。中間連結決算で103億円の赤字だという。
ネットでは、「さすが、左翼だけあって、赤字体質」などと皮肉と冗談を混ぜた意見が飛び交っている。
戦後、日本を代表する、まさに国民新聞といってもいいほどのシェアと発言力を持っていた天下の大新聞だったが、情報化社会を迎えて、よる年波には勝てないらしい。
もっとも、それは、紙媒体の新聞だから、というわけだけでもないだろう。
朝日新聞の質の悪さにも原因はある。
過去にも、戦時中の大本営発表新聞と化した時代は別にしても、戦後、中国の文化大革命を賛美したり、北朝鮮の帰国事業を大々的に推進したり、と、おかしなことをずいぶんやってきた。
文化大革命は、当の中国自身が、誤りだったことを認めているが、朝日は知らん顔をしている。
北朝鮮帰国事業にいたっては、在日朝鮮人と日本人妻などに多大な犠牲者を出したが、朝日新聞は、いまもって誤りを認めていない。
その後も、珊瑚イニシャル事件など、ひどい捏造事件なども引き起こしているが、それでもまだ、社会を代表する新聞でいられ続けた。
やはりほかに情報媒体が乏しかったから、というのが大きいといえる。
しかし、このネット時代。
この旧態依然とした新聞には、厳しい時代となった。
さらに、朝日の体質は低下するばかりだ。
法相死神コラムなどは、その際たるものだ。
犯罪者偏重の感情論で法制度をないがしろにし、犯罪被害者に深刻な心の傷を負わせ、しかも自意識過剰で稚拙極まりない文章を公表するという三大失態を演じたが、部分的に過ちを認めただけで、文章は難しい、などという意味不明な逃げで収拾を図った。
これでは、読者もドン引きしてしまう。
企業も、この不況下では、広告先を慎重にならざるを得ない。
ほかに選択肢はいくらでもあるわけだし、より効果の高いネットが出現してしまったのだから。
朝日は公正な人材育成を怠って偏った正義感ばかり社員に教育してきたツケを払わなければならなくなりそうだ。
ところで、最近、朝日新聞は猫にも嫌われてしまったらしい(笑)。
会津鉄道の芦ノ牧温泉駅で飼われている猫駅長「バス」の事を、朝日新聞が朝刊で紹介した。
基本的には、バスの活躍を紹介する内容なのだけど……その中で、バスを、「野良猫」と表現し、「一日中待合室の布団で寝ているだけだが」と記した。
http://www.asahi.com/national/update/1115/TKY200811150228.html
もちろん、全体的には悪気があるような文章ではない。ただどうも、猫を紹介しているようで、実のところ、「和歌山電鉄のたま駅長の成功にあやかって会津鉄道も猫を使ったのだろう。年寄りネコで寝てばかりだけど」的な、皮肉な視線が感じられなくもない。実際、文末には「会津鉄道は「たま」に続けと意気込んでいる」と締めている。
この記事に、少なくとも、会津鉄道は不満を感じたようだ。まあ、無理もない。
「バス」のブログで反論した。
「野良猫とは失礼な!人間は帰ってしまうが、吾輩は芦ノ牧温泉駅を現住所とするれっきとした家持なのである」と主張。確かに、バスは、9年もこの駅に住み着いているのだから、野良猫とはいえまい。
また、「一日中待合室で寝てばかりとは取材不足もはなはだしい!……(中略)……吾輩が写真のようにお客様をお迎えしているのである」と写真付で載せ、最後に「もう一度現地取材に来てほしいニャー」と締めている。
http://aizutetsudo.sblo.jp/article/22972309.html
同社や駅長さんも朝日の記事に反論しており、どうも怒っているらしい。
http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008112138_all.html
朝日側は、「『ばす』駅長の人気ぶりを紹介したつもりですが、ブログではなぜかご機嫌斜めの様子。ネコ駅長様、また遊びに伺います」と猫なで声でごまかそうとするコメントを出しているようだが、「なぜか」と言うところに不満が少し見え隠れしている。こういうコメントを出すところを見ると、やはりいくらかは皮肉な意図があったのかもしれない。
紙メディアのネット時代における受難は、必ずしも技術と情報量だけの問題ではなかろう。
猫にまで反論されるようでは、ますますスポンサーはつかなくなりそうだ。

0