地球外知的生命体探査計画(SETI)が、日本各地の18の天文台と5の電波観測施設でいっせいに観測することになった。
実施は、9月10日〜12日。
ターゲットとなる星に対し、同時に観測を行い、人工物からの電波や自然現象といった要素を抜き出して、それ以外の信号がないかを調べるというものだ。
あまり日本では、こういう空想科学的なネタと言うのはやらないものだが、今回は本格的である。
もしみつかったら、映画『コンタクト』ではないが、結構な騒ぎになるだろう。
一方で、電波の到達する時間を考えると、比較的近傍の宇宙からでもない限り、宇宙人との交渉などは不可能に近い。
何万光年も離れていたら、発信した相手が、いまも健在なのか、仮に健在だとしてこちらから送信しても、その結果が戻ってくるのにその倍かかるわけだから、人類としてはどうにもならない。
そこらへんは、とりあえず「宇宙人はいた。知的生命体は人類だけではなかった」と言う結論で終わるだろう。
ほかの異星人を探す原動力にはなるだろうが。
キリスト教では、宗教的問題を引き起こす可能性は十分考えられる。
むしろその問題のほうが、大きいかもしれない。
われわれ日本人にはわかりにくいことだが。

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