新型インフルエンザ感染の疑いがある人が、昨日から今日にかけて、相次いで3人現れた。
一人目は成田空港で、アメリカから帰ってきた女性。
簡易検査でA型陽性反応が出た。隔離した上で詳細な検査を実施。周辺の乗客も足止めされた。
結果は通常の季節性インフルエンザだった。
二人目は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に研修に行っていた横浜の高校生。やはりA型陽性反応が出た。高校では8日までの休校を決定するなど対応に追われた。
結果は、今日の午後出た。これも季節性インフルエンザと判明した。
三人目は、今日、米軍横田基地にアメリカから到着した旅客機に搭乗していた赤ちゃん。A型陽性反応が出ているらしい。現在詳細な検査を行っている最中で、他の乗客も調査中である。
新型インフルエンザ以外にも、通常の季節性インフルエンザが流行っている。季節性もかつては1〜2月に流行るものだったが、ここ数年は3月〜6月くらいまで流行時期が続くことが多くなっている。
ただ、季節性のほうは、感染の拡大は差ほどではない。それに対し、新型インフルエンザは、非常に感染しやすい。症状はどちらも通常のインフルエンザ程度で、重篤化はあまりしないが、注意するに越したことはない。
また、インフルエンザは変異しやすいため、先々、どうなるかわからない。
今度の新型インフルエンザは、スペイン風邪、A香港型、鳥インフルエンザ、鳥・豚インフルエンザの4種類のインフルエンザウィルス遺伝子を持っているという。スペイン風邪は1918年頃に大流行し、人類の半数が感染、数千万人が死亡したものだ。90年も前のウィルスの遺伝子がまだ現存しているのである。いろいろな遺伝子が融合し、新たなタイプが出現するのだ。
その中から、強毒性が生まれることもあるだろう。油断こそ大敵である。

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