自民党の古賀選挙対策委員長が、宮崎県を訪れ、東国原知事と会談。衆院選での自民党からの出馬を要請した。
それに対し、東国原知事の返事は、全国知事会が決めたマニフェストの全部を自民党の公約とすることなどをあげた上で、
「自分を自民党総裁候補とすること」
と言った。
古賀委員長は、即答せず、持ち帰って検討するとして、話し合いは終わったのだが……
この知事の発言に、自民党が大騒ぎであるwww。
大半が、「ふざけている」「けしからん」「もっと勉強してからだ」「顔を洗って出直して来い」と非難ごうごうだ。
自民党宮崎県連も「愚弄している」とお怒りモード。
ついでに、民主党までが、岡田幹事長「それだけ自民党の価値が下がったと言うこと」、鳩山代表「県政を放棄して国政に移ったら県民の理解を得られない」と牽制する発言。
マスコミも大盛り上がりだ。
東国原知事がどういう意図で言ったのかは、定かではないが、
普通に考えれば、
「出馬する気がないので、その断る理由として、ギャグを言った」
というところだ。
「節操なく出馬を要請してくるので、皮肉で返答した」
ともとれる。
ただ、本人は国政に意欲満々なので、
「私を出馬させるなら、自民党も相応に責任と覚悟を持てよ」
という意味か?
お笑い芸人出身者として、やや面白く言ったつもりだったと考えるのが普通だ。ギャグとしてはいささか寒いが、たけし軍団風ではある。
本気でそう言ったのなら、未経験から知事になったときと同様の感覚でいるのかもしれない。本気で自民党を変えなきゃいかんと思っているのか、単なるアホアホか……。
案外、政治混乱のニッチを捉えて、これはいけるんじゃないか、と思ったのかも知れない。可能性はなきにしもあらずだ。
とはいえ、本気で大騒ぎするような発言ではない。笑い飛ばしておけばいい。「それは頼もしい。ではいずれお任せしましょうか」くらい言えばいいのだ。
自民党のお歴々が、この発言にくそまじめに怒り狂ってること自体、自民党の質と器が非常にミニマムになってきている現実を表しているように思える。人気知事にあやかろうという意図と根底は同じだ。
一方で、「東国原知事に声をかけるとは、自民党も落ちたもんだ」と野党とかは批判しているが、それはお笑い芸人出身の東国原だからなのだろうか。宮崎県知事だからなのだろうか。そうだとすると、彼や宮崎県民をコケにした話である。
案外、我が県から総理大臣がでるなら、と宮崎県民は東国原知事の国政転向を支持するかも知れない。
にしても、やはり世襲は良くないのかも。この騒ぎ方を見ると、心理面は弱いし、器もないし、才能もない。東国原知事に対し「経験云々」をえらそうに言っている彼らこそ、経験も何もないことすらわかってない。社会経験、人生経験で言うなら、東国原知事のほうがよっぽど豊富だろう。それら経験がないのに政治が出来るのならば、誰でも出来る。彼らの経験は、政界内部のしきたり、官僚とのすり合わせ、と言ったことだけだ。
世襲議員は知能も低下しているのではないか? 誰かまじめに比較研究してみたらどうだろう。イグノーベル賞は十分いけるのではないか。
大騒ぎぶりを見るにつけて、われらが自民党は代を重ねるごとに矮小化していくようだ。
対する民主党は元々矮小。今度の選挙はさぞかし馬鹿馬鹿しそうだ(笑)。
投票に行くから、白票の有効化を認めてもらいたい。

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