もみじマーク
高齢者の運転する車両をあらわすシールで、初心者の若葉マークに対して作られた。
正式には、高齢運転者標識、と言うらしい。
デザインは葉っぱの形で、オレンジと黄色の二色わけ。中央に白いラインが入っている。
75歳以上の普通自動車運転者はこれを付けなければならない義務が道交法で決まっている。70歳以上は努力義務となる。なお、違反した場合は罰金刑だが、現時点では指導に留めるという方針を警察は示している。義務化に対する批判が多かったからだ。
これがもっぱら不評なため、デザインを変更することになった。
不評なのは、高齢者を区別するとは何事だ、馬鹿にしているのか、年齢だけで決めてよいのか、技能の違いもあるはずだ、という各種の批判があったからだ。これは義務化が論じられたときにも出た批判である(後期高齢者医療制度の、「後期」という文言に対する批判と同時期に起こった批判でもある)。
が、そもそもデザインに対する批判もある。
色合いがどう見ても枯れ葉。
もみじマークと言っているが、ぜんぜんもみじじゃない。
実際、枯れ葉マークと呼んでいる人はかなり多いのではないか。国会でもその表現で取り上げられた。
また、このマークをつける意味もやや不明確だ。
基本的には、身体が不自由化してくる高齢者は、このシールを付けましょう、ということなのだが、
それは、
高齢者の運転は下手だから、周りが避けましょう、
という意味なのか、
高齢者の運転する車をあおったり、無理な追越をして驚かせないよういたわりましょう、
ということなのか、
高齢者は運転に気をつけるんだぞ、わかってんのか、と言う運転者に対する警告的な意味なのか、
誰に対してのものなのか、イマイチわからない。
年齢だけで決めるのも妙だ。65歳でも身体の衰えや、判断力の低下はあるだろうし、80歳でもまだまだいける人はいるだろう。
一応、免許の更新などでチェックはするわけだけども。
ところで、仮に75歳以上の人が運転免許を取ったら、若葉マークともみじマークを両方つけることになるのだろうか。
いずれにしても、もみじマークをつける理由、そのあたりからも、検討しなおす必要があるのかも。
高齢化社会だから、これはこの先重要な問題になっていく。
ついでに言えば、高齢者の身体機能の衰えによる危険性は考慮されるべきだが、交通事故で悪質なのは、飲酒運転なんで、そっちをもっと厳しくしてもらいたい。どうもまだ問題認識が甘い風潮がある。
飲酒運転と酒気帯び運転の区別をなくし、全部飲酒運転として、罰則を強化すること。死亡事故は無期懲役、隠滅を図ろうとしたものは仮釈放なし。本人・家族の資産は全額没収し、被害者遺族への補償に当てる。
飲酒運転で負傷者を出したり、建造物や器物損壊をした場合は、その度合いに応じた有期刑と相応の損害賠償を強制。無理な場合は資産没収。
仮に事故を起こしてなくても、飲酒運転とわかれば、そいつは再犯の可能性が高いのだから、免許永久剥奪すること、などを決めたほうがいい。
車両技術も高機能化した方がいいが、飲酒運転する行為そのものへの認識の甘さにもつながるので、
どうせするなら、エンジンがスタートしないといったレベルではなく、
酒飲んでエンジンをかけようとしたら、ハンドルから高圧電撃でも食らわすようなシステムを導入してもらえたほうがいいんじゃないか?
あるいは、自動でドアがロックされ、派手にサイレンを鳴らして、「この人物、飲酒運転をしようとしました」などと回りに放送するとか。恥をかかせるのもひとつの手ではないかと思ったりする。

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