NASAは、最近大きさが従来の推定値より倍以上あることが新たにわかった小惑星アポフィスについて、地球に接近する2036年に衝突する可能性は100万分の1という見解を出した。2029年にも地球の近傍3万5000km付近を通過する。
衝突すれば、従来の推定値ですら500メガトン以上というエネルギーを出すらしい。史上最大の水爆の10個分。都市部に落ちれば、都市圏全域が吹っ飛び、近海に落ちれば、爆発によって生じる津波が影響するかもしれない。数百万人くらいの被害は十分あるだろう。
とりあえず、今回は大丈夫そうだが、地球の歴史を考えると、天体衝突はそれほど珍しいことではない。いつかは衝突する。
というより、いまだって極々小規模の天体なら毎日地球に降り注いでいる。地表に到達する数も実はかなりあるが、その場所のほとんどが海のため、全く影響がないだけという。何年かに一度くらい、民間の屋根を貫いた、等という話があるが、それじゃ済まないことも、かならずある。
一度でも、数km単位の小惑星が衝突すれば、人類文明は大打撃を受ける。その後の混乱などを考えれば、衰退から滅亡、ということだってある。
そうならないためにも、早い内に、宇宙に拠点を建設しておくべき。このサイズの小惑星は撃墜・破壊するのが難しいため、核ミサイルとか何らかの方法で回転を与えて軌道を変えるしか無いだろうが、いざというとき、各国の利害とか、軍の反発とか、色んな要素が絡んで、どこまで出来るかわからない。
いま丁度、宇宙開発熱が再び勢いを見せ始めているので、これが人類の生き延びるチャンスと考えて、乗りまくったほうがいいかもしれない。

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