いま、政府が進めているのが集団的自衛権の容認。
中国の拡張主義や、国外での紛争で日本人が巻き込まれる懸念が強まっていることもあって、憲法解釈を従来より踏み込んだものにしようとするもの。
賛否両論巻き起こっている。
そのうち反対派の言い分が、「戦争をする国になる」。
わかりやすくアピールできるとあってか、市民団体もマスコミも政治団体も皆これを言う。
正義感を振りかざしている。
社民党は、反対をアピールするポスターを作り、その中で、戦争になって自衛官の父親が死んでしまった子ども、を想像させる写真と文言を載せた。
これに対する意見は色々あるが、
いやらしいのは、これまで社民党は自衛隊を批判、非難し続けておきながら、今更自衛官の生命とか家族とかをネタに反対を唱えているところ。彼らは自衛官の生命を重んじているのではなく、反対のネタとして、「戦争に行って殺し合いをする自衛官」という前提で作っているのがありあり。その上で自衛官の家族を出すというところに、悪意すら感じる。こういう攻撃性を見ると、平和とは程遠い政党だと思える。
ところで、本来戦争というのは制度の変更だけで早々簡単に起きるものではないし、教科書などに安易に書かれているような、軍人だけで起こされるようなものでもない。
が、一方で国民感情が爆発するような事態が起これば、一気に進んでしまう。それは憲法や制度に関係なく起こる。
戦争はまさに国民が起こすもの。
そして、大抵は、海外でのきっかけが国民を煽り立てることになる。海外での出来事の背景まで踏み込むと、もっと複雑になるが、直接の要因はそこにある。
現在の状況で言えば、日本が特に理由もなく戦争に突入するような社会環境では全くないが、
中国や韓国などが軍事的行動に移って、日本の領土や領海あるいは民間機や民間船の被害で日本人に犠牲者が出る、あるいは、日本人が住む領土に侵略行為、ミサイル攻撃などがあれば、日本国民は一気に過熱することはあるかもしれない。
もっとも、今の日本人は、妙に冷静なところもある。情報化社会であることも要因の一つだ。
皮肉な話、戦争になると騒いでいる人たちが、一番好戦的だろう。

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