関東地方は少し暑さが減少してきましたが、まだまだ猛暑が続いております。
というわけで(?)、時事ネタをいくつか挙げたいと思います。
【酸性雨100%】
中国の一部では、酸性雨の比率が100%に達したという。
中国の全国人民代表大会常務委員会での発表による。
国土の3分の1が酸性雨の影響を受けているという。
中国では急速な産業化に伴って、エネルギーの極端な不足から、まだ大量に埋蔵されている石炭を掘り出して、それを発電所などにつぎ込んでいる。石炭採掘は国家事業だけでなく、民間でも盛んで、非合法的にやっているところも多い。就労環境はひどく、工作機械も乏しいために、事故も多発していて、毎年膨大な死傷者を出している。
そうやって採掘した石炭を発電所やコークス工場でどんどん燃焼し、大量の二酸化硫黄を排出する。
汚染された大気は海を渡り、朝鮮半島や日本にも到達する。最近、日本でも湖の酸性化が進んでいる。枯死する木が増えているのも事実だ。おそらくは、中国の大気汚染の影響だろう。
それにしても酸性雨100%ってどういうものなのか。そんな国で採れた野菜やキノコ類を我々は食べていると言うこと、もう少し真剣に考えた方がいいかも知れない。
【インサイダー】
米紙ニューヨーク・タイムズは、過去1年間に行われた10億ドル以上の大型企業買収90件について調べたところ、そのうちの37件で、買収発表の直前に株価が異常な動きを見せていたことが明らかになった。つまり買収情報を手に入れた内部の人間が、インサイダー取引をしていた疑いがあるというわけである。日本でも敵対的買収が話題になっているが、その影でこっそり儲けている投資家がいるというわけだ。そう考えると、本来リスクの多いはずの買収騒ぎが起こるのもわかる気がする。一般投資家や株主は知らないうちに大損しているというわけだ。まあ、市場は需給のバランスが必ず存在するから、儲けるやつがいると、その分損をする奴も出てくるわけだけど。
ただ、敵対的買収には、アメリカなどの企業買収の悪いところばかり見習ったようなところがあるだろう。企業買収自体は日本でも戦前からあったのだから、実はそんなに珍しい事じゃない。買収相手の企業の総反感を買って、リスクと損を抱える羽目になるような買収騒ぎを起こすことが、これまでにはなかったと言うだけだ。買収がヘタになったと言うだけのことである。
【さよなら、ナカちゃん】
徳島県阿南市を流れる那賀川に住んでいたアザラシのナカちゃんが中洲で死亡しているのが発見された。頭部から血を流してぐったりしているのを発見され、通報を受けた消防隊員や獣医が確認したという。体の特徴からナカちゃんに間違いないという。
このアザラシ、昨年11月に現れてから、しばしば目撃されて人気があったが、一方で護岸ブロックに挟まって動けなくなったり、船に衝突したような傷が出来ていたりと、問題にもなっていた。多摩川に現れたタマちゃんが賛否両論になったように、自然の動物の行動だから放っておくべきだという意見がある一方で危険視する意見もある。タマちゃんはその後、湾岸の大小の河川にあらわれたが、やがて行方がわからなくなり、話題にも上がらなくなった。太平洋に出て行ったのではないかと言われてはいる。
しかしナカちゃんは残念な結果となった。今後の環境保護方法にも一石を投じることになるかも知れない。
できれば、太平洋に戻って、北方の仲間のところに行かせてあげたかったというのは、後になって言うことじゃないけど、その方がよかったのだろうな。

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