師範のお手本を見て、相手を決めてその技を稽古する。
合気道の稽古はそういうやり方です。ですが今の時期は審査の練習があるので、それが始まると審査を受けない人は、その間見ているだけになる。
見ているだけでなくて自分達で稽古をすればいいのです。確かに理屈はそうなのですが、ほとんどやる人は居ない。
私もそうですが、なんとなくやりにくいのですよね。
お願いします、と気軽に声をかけられなかったりします。
どういう訳か。
審査練習は1月に始まり3月の審査直前まであるでしょうから、ほぼ3ヵ月。大雑把に言うと1年では6ヶ月です。1年の半分審査の練習がある事になる。
見るのも悪くは無いですが、やっぱりそれだけでは物足りないし、もったいない。
先日は見ている側のおひとりが前に出て、いつものやり方の稽古をはじめてくれました。その場に居る中で一番上の段の方が、役目を果たそうとしてくださったのだと思います。いつも稽古に出られる訳ではなく、やっと時間を作って道場に来れたというようなときは、ありがたいです。
これからもぜひお願いしたいと思っています。

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