最近の子どもはいろんな習い事をしている。それにさかれる時間は子どもにとっては、かなりの負担になるものかもしれない。負担になるほど習い事が出来るのは、見ようによっては、とても幸せな事でもある。それはあくまでも、どう見るかによるが。
合気道に来ている子どもも、殆どの子が合気道以外にも何かやっている。だから当然、合気道の稽古と他の習い事の重なる日もある。そんな時、余り合気道は優先されていないように思えるのは、気のせいだろうか。例えば演武会は、荒川区秋の総合体育大会の一環として行われる。つまり同時に色んな大会が行なわれる訳で、合気道の演武会と別の大会出場を抱えてしまう子どももいるのだ。そんな時、合気道を選んだという話をついぞ聞いた事がない。合気道の演武会が、いわゆる『試合』ではないから…。というのがその大きな一因だろう。試合で勝ち負けを決めるというのは分かりやすいのだ。いい悪いの問題ではない。つまり合気道は、分かりにくい。 そんな合気道に子どもを引き付けるような稽古を、どうやれば出来るのだろうか。少年部を担当している者にとっての、とてつもない大きな命題ではある。

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