少年部最年長のY.Mが4月で高校生になった。この1年ほどで体つきもとても大きくなって、もう少年部で稽古させる訳には行かない。本人も4月の審査以降一般の方での稽古を始めた。審査も本来は一般として受けるべきところだったが、少年部の最後という事で少年部のまま受けさせた。
彼はもう6年間稽古をしているが、今までは週一回の稽古なので、なかなか稽古の中身を自分のものに出来ないでいるようだ。だが、少年部の時には特に目を引くような動きは出来なくても、そのまま稽古を続けて一般で稽古をするようになると、短期間の間に驚くほど技を伸ばした子を何人も見ている。身体が出来てくる時期と、今まで蓄積されたものが上手く出遭うという事なのだろう。
何年か前、少年部の昇級に伴って色の変る帯を全部そろえたいといって手に入れた様に、黒帯と袴を手に入れたいと思っているだろう。今の気持ちで稽古を続けていけばそうなる日もそれ程先ではないにちがいない。君の身体はきみの心が動かすものだから

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