滝野川道場は北区立滝野川体育館という公共の施設の中にある。当然の事ながらいろんな人が使うので、それなりのル−ルがある。そのル−ルのひとつになるのかどうか、私達は自分が使う道場でありながら自分で掃除をしない。いつだかそれに気が付いて、子ども達と掃除をしようと思って物置を覗いて見たが掃除道具がない。多分、専門の業者の方が委託を受けて定期的に掃除をしているのだろう。もし自分達で掃除をするということになると、まず掃除道具をそろえなければならない、という事になるのだろう。しかもそれは荒川合気会という一団体の所有物なので、勝手に道場に置いておくわけにはいかない。
・・・なんて考えていて、私はまだ動き出していない。
他の支部道場で学校の柔道室をお借りしているところでは、もちろん自分達で掃除をする。そこの少年部の始まる時間に行った事がないので、少年部が掃除をしているのかどうかは知らないのだが、大人は稽古の始めと終わりに掃除をする。自分達の使うところを自分達で掃除をするというのは、稽古をするという事の中に含まれると考えるのが自然だと私には思えるのだが、こういうところでは、普通の事を普通にするのも、なかなかままならない事もある。
いい稽古環境を頂いて感謝はしているが、なんだか、惜しい。
・・・だが、正直なところ具体的にしようとすると、意外と難しい。
という事で、滝野川道場はまだ自分達で掃除をしない道場のままだ。

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